FOLLOW US

UPDATE|2024/04/20

グラビアから本格女優に、寺本莉緒「広島での10代は『マセていた』」友人の成功に奮起して芸能界へ

撮影/大宮高史

昨年、ドラマ『サンクチュアリ-聖域-』『ショジョ恋。』『サブスク彼女』などに出演し注目を集めた寺本莉緒。今年は4月から放送中のドラマ『RoOT / ルート』(テレ東ほか)で主人公の親友のキャバクラ嬢・花音として出演している。『不適切にもほどがある!』でブレイクした河合優実ら、期待の俳優たちが出演する作品の舞台裏や、自身の負けず嫌いなところを聞いた。(前後編の前編)

【写真】『RoOT / ルート』ではキャバクラ嬢役に寺本莉緒の撮り下ろしカット【7点】

――まずは『RoOT / ルート』における、花音のキャラクターや魅力についてお聞きしたいのですが。

寺本 探偵事務所で働く(河合優実演じる)玲奈とは高校時代からの親友で、上京してキャバクラ嬢をしながら、調査に協力します。ミステリードラマでシリアスなシーンが多い中で、花音が登場するとパッと画面が明るくなります。河合さんの玲奈と、坂東龍汰さんの佐藤のコンビが女子高生の失踪事件(花音と玲奈の高校の後輩の三矢ユキ)を追いかけたりと重い展開もある中で、花音がオアシスのような存在になれればと思います。

――河合優実さんの玲奈がとてもクールで、花音とは正反対ですね。

寺本 でも、現場ではあえてお互い正反対のカラーを出そうとはしていません。私自身、声がもともと高かったりするので自然と花音と玲奈のキャラクターはそれぞれたっていたのかなと。それに玲奈は花音に対しては結構優しいんですよね。坂東さんの佐藤には“ドS”ですが(笑)。むしろ玲奈を表情豊かにしてくれるのが花音なのかなと思います。花音が登場しないシーンの玲奈を見て『こんなに無表情なんだ』と意外に感じましたし、『玲奈がこんなに笑うことってないよね』とスタッフさんも驚いていました。

――河合さんや坂東さんとは、どんな仲でしたか。

寺本 2人とも話し好きで、色々な話題で盛り上がれました。カメラが回ると人格が変わったり、役が憑依するタイプの俳優さんもいますが、(2人とも)オンとオフ、さほど変わらず自然体で演じる方だったので、私もリラックスできました。

――現場の雰囲気はいかがでしたか。

寺本 全くあくせくしていなくて「スイッチを切り替える」という意識を持たなくても、自然に花音の演技に入っていくことができました。土屋貴史監督が「(世界観を共有する)アニメ『オッドタクシー』にこだわらずに自由にやってほしい」というスタンスだったので、いつもいい雰囲気でした。なのに出来上がった映像を見ると東京の夜が格好よく描かれていて、映画のようで。私も花音として画面の中にいるのに(現場での手ごたえと)全然違う印象を受けました。

RECOMMENDED おすすめの記事