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UPDATE|2022/11/04

『日本統一』本宮泰風がVシネマ俳優になるまで「最初は興味がなかった、行き当たりばったりで50歳に」

本宮泰風 撮影/松山勇樹



サラリーマンですら安定した終身雇用が崩壊しつつある時代だ。浮き沈みの激しい芸能界で長く続けることがいかに不安定でリスキーなことか、骨身に染みて理解していると本宮は語る。だったら最初から「これが一生の仕事」と不退転の覚悟で挑まないほうがいいという考え方である。

「もちろん役者の仕事だって命懸けでやっていますよ。でも、そんなのは仕事をするうえで当たり前の話じゃないですか。正直、漁師になろうと真剣に考えたこともあるんです。だけど実際に一緒に船に乗ると、やっぱり生半可な覚悟ではできないなと痛感するんですよ。なにしろ相手は自然だから、自分の努力じゃどうにもならないことは多いですし。結局、嫌だったら役者も途中でやめていただろうし、自分に向いてはいるんだと思う。こんな感じで行き当たりばったりのまま、僕は最後まで続けていくんでしょうね」

自身が演じる『日本統一』シリーズの氷室蓮司とは違い、どこまでも肩肘を張らない姿勢を貫く本宮。任侠作品やVシネマのイメージが強くなったことに関しても「それはあくまでも世間のイメージ。自分としては、どんなジャンルでもやっていくつもり」と自然体で語る。最後に『日本統一』シリーズを観たことない人に向けてメッセージをお願いすると、「自由に楽しんでくれれば、それでOKです」とフリーダムな言葉が返ってきた。

「『日本統一』にメッセージ性というのは、ほぼ皆無なんです。この作品で何かを訴えたいとか、こういうことを感じてほしいというのは出さないようにしているので。難しい理屈抜きで楽しめるエンタメ作品にしているつもりですし、内容的にも勧善懲悪の極み。ヤクザ映画や暴力シーンが苦手という人でも抵抗はないはずです。生活していたらストレスもいろいろ溜まると思うんですけど、『日本統一』を観てスカッとしてほしいですね」

【後編はこちら】芸能界1強い男と噂、ネオVシネ四天王の本宮泰風に真相を直撃「喧嘩っ早い芸能人が相手なら」
AUTHOR

小野田 衛


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