シュールなネタに根強いファンも多い沖縄出身のお笑いコンビ・スリムクラブのツッコミである内間政成が、初の著書『等身大の僕で生きるしかないので』(ダイヤモンド社)を出版した。しかも内容は天然キャラのイメージを覆す自己啓発本で、なぜか栃木県のラーメン屋で販売会もやるという。いったいなぜ? そんな疑問に本人が答えてくれた。
【写真】初の書籍が発売!スリムクラブの内間政成の撮り下ろしカット【10点】本を書いた理由は、元々2年前に吉本興業が作家育成プロジェクトを立ち上げて、当時のマネージャーから「内間さんは相当ヒマなんで、これやってください」って言われたのがきっかけでした(笑)。コロナ禍でもありましたから。
僕は昔から自己表現をすることが苦手で、文章を書こうなんてまるで思わない人生でした。文字自体に苦手意識を抱えていましたね。
ただ、タイミングってあるもんで、ちょうどその頃、新聞にスリムクラブとしてコラムを連載していて、僕も隔週で書いていたんです。「文章を書くのもなかなか面白いな」って思い始めていた時期だったんです。
プロジェクトに応募すると、講義を受けつつ提出物がオーディション形式になっていて、最後まで残れば出版社の方の前でプレゼンができる、というものでした。そこで、自分の本のテーマは何だろう?と。スタッフさんと相談する中で、あまりにも僕が色んな人から怒られる、欠点だらけの人間だ、と、そこをテーマに設定しました。
僕の人生は基本的に何事に対しても消極的だったし、とにかく自分の欠点を隠そうとすることに必死で、そのことが辛かったんです。と言っても全然自分では気づいていなくて、「なんか生きづらいなぁ、苦しいなぁ」って思っていたと言いますか。
で、僕は気づいていないのに、相方の真栄田(賢)さんは気づいていて、コンビを結成した28歳から10年くらいかけて僕のことを解きほぐしてくれたんです。