FOLLOW US

UPDATE|2023/04/05

オズワルド伊藤が畠中について書き下ろし「嫌だった…。相方という存在は人間関係において特殊」

オズワルド伊藤俊介 撮影/松山勇樹

お笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介が、『一旦書かせて頂きます』(2023年4月3日発売/株式会社KADOKAWA)を上梓。2020年4月から投稿していたnoteの記事、そして2020年9月に「ダ・ヴィンチWeb」でスタートした同名連載が収録された本作には、2019年から決勝に進出し続けている『M-1』への思いや、前コンビ時代の元相方とのエピソード、10年以上勤務したキャバクラボーイ時代の思い出、家族についてなどが綴られている。今回は、自身初の著書発売を目前にした伊藤にインタビュー。初エッセイ集が完成するまでの道のりを聞いた。(前後編の前編)

【写真】エッセイ本を書いたオズワルド伊藤俊介

「お世話になってます」。この挨拶を聞いて、ちょび髭と丸メガネにサスペンダー姿、そしてあの“ファニーな”声を思い浮かべる人も、今や少なくないだろう。『M-1』決勝の常連組である実力派にして、テレビ番組でも大活躍を見せている人気コンビ・オズワルドのツッコミ担当、伊藤俊介のエッセイ本『一旦書かせて頂きます』は、まさに<もしも読みながら僕の声が脳内再生しているのならば>という本人の思惑通り、彼のひとり語りに耳を傾けているような読み心地を与える一冊だ。

「実は僕、これまで本というものを全く読んでこなかったんですよ。なので『まえがき』や『あとがき』もどんなものなのか分からず、手探り状態で書きました。一人で喋っているような感じになったのも、文章の書き方が分からないから、変にカッコつけないでおこうと思った結果です」

コロナ禍の自粛期間中に始めたというnote連載が、今回の書籍化に至った。「新しいものに対して信じられないくらい腰が重いところがある」ゆえに、パソコンの使い方が分からず、大学時代に書いた2万字の卒業論文もガラケーで作成したという伊藤だが、ネットにエッセイを投稿しようと思い立ったのは、ある芸人仲間からの一言に背中を押されたからだという。

「(2020年)当時は色んな仕事がキャンセルになったのもあって、『次のメシ何食べよう』と考えることくらいしか楽しみがなかったんですよね。『何かしなきゃ』とぼんやり思っていたときに、noteというサイトがあることを知りました。どうしようか悩んでいたら、カズ(カズレーザー)さんが『やってみたらいいじゃないですか。これから新しい仕事を手に入れる人が増えると思うし』と言ってくれたんです。実際、うちの相方もギターを始めてオリジナルソングを作ったりしていたし、他の人達もそれぞれの活動が仕事に繋がっていたから、じゃあやってみようかなと。

AUTHOR

菅原 史稀


RECOMMENDED おすすめの記事