多忙なスケジュールの中、時には産みの苦しみを感じながら書き上げられたエッセイの数々。それらを一冊にまとめた本作に、どんな期待を込めているのだろうか。
「最近ヨシモト∞ホールで『第3回ムゲンダイチャンピオンシップ』というネタバトルの大会があったんですけど、僕ら、客票が最下位だったんですよ。そんなにスベった感じでもなかったのに。ということはですね、これはもう僕のファンなんていないってことなんですよ! ……なので、『オズワルドはファンが多い』ということを見越してこの本を作ってくれていたとしたら、申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど。
でも本当に嬉しかったのは、劇場に全く来たことない、お笑いも興味ないけど、僕のnoteやエッセイ連載だけを読んでくれているという人たちもいる、ということを知ったときでした。一人喋りのようなつもりで書いていたんですけど、僕の声を聞いたことがない人も読んでくださっているんですよね。
もしかしたら中には、原作ファンが実写版の演者にがっかりする…みたいに、実際に僕の声を聞いて『こいつ、こんなニャガニャガ喋るのかよ』ってガッカリしちゃう方もいるかもしれない(笑)。でもお笑いファンはもちろん、そうでない人まで手に取っていただける一冊になればいいですね」
【後編はこちら】オズワルド伊藤俊介が初エッセイ本に込めた本音「妹、伊藤沙莉への思いを言語化できた」