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UPDATE|2023/04/30

介護歴8年のりんたろー。、業界の実情告白「男性が少なく『異性介助はダメ』と言い切れない」

EXIT りんたろー。 (C)Abema TV, Inc.

お笑いコンビ・EXITが番組MCを務めるニュース番組『ABEMA Prime』が、27日(木)に「ABEMA NEWSチャンネル」で生放送された。

【写真】「男性介護士を批判しているわけではない」と見解を示すEXIT兼近大樹、ほか番組カット【4点】

番組では、NHKハートネットの公式Twitterが、「女性障がい者が男性から入浴や排せつ介助を受けることは、単なる羞恥心の問題ではなく、尊厳の問題」という当事者の声を紹介したところ、「男性介護士への差別だ」などの意見が寄せられていることを紹介。慢性的な人手不足に苦しむ介護業界での異性介助について考えた。

8年ほど介護のアルバイトをしていたEXITのりんたろー。は「大前提として、介助を必要とされる方の意思を一番尊重すべき」と強調。続けて、「僕が女性の介助をできないことはあったし、女性スタッフが男性を介助できないことも。一方で、『異性介助はダメ』と言っていられない現実も、残念ながらある。お風呂の介助は技術が必要だし、皆が順番を待っているので、利用者の性別に合わせてヘルパーを変えることは難しい」と告白。

「そもそも男性ヘルパーが少ないから、男性のいない日がある。そんな中で、利用者に我慢をしてもらいながら、なんとか回している状態だった。僕が働いていた8年前でも、既にそんな状況だったから、今はもっと人手不足が進んでいるのでは」とも話す。

また、番組ゲストで介護事業を手掛ける方は、「今は、利用者にもスタッフにも苦労をかけている。ギリギリの状況。これ以上、ヘルパーの人員不足が加速すると、さらに厳しい状態になる。だけど、労働者人口も減っているので、介護の養成施設は縮小、廃止をしている」と窮状を訴える。

これに対しりんたろー。は、「介護にテクノロジーを活用できるまでには時間がかかると思うので、外国人の方に手伝ってもらうのはどうか。言葉の問題など、また違う課題が浮かび上がってくるのは百も承知だが、介護従事者の人数を増やしていくしかない」と解決策を示した。

相方の兼近大樹は、NHKが紹介した当事者の声に批判が集まっていることについて、「介護業界の人材不足から発展した悩みを投稿しただけで、男性介護士を批判しているわけではない。それに、彼らの『傷ついた』という声があふれ返っているわけでもない。つまり、当事者じゃない人が変なところで盛り上がっている。考えるべき問題は、人手不足のことだと思う」と苦言を呈した。

さらに番組では、「挑戦することが怖い」「諦めることも重要」と、大きな目標を掲げることに否定的な若者の声を紹介し、「夢を持つことは必要なのか?」について議論。

兼近は「今の若者は現実的な視点を持っている人が多いから、夢がないのだろう。だけど、手の届きそうなところにある“理想”は持っているはず。僕の理想は『今日はいっぱい寝る』ですけど」とコメント。また、夢を持たないと話す若者について、「ひろゆきさんみたいなリアリストを真似して、『夢にガムシャラ、なんてかっこ良くない』とクールに演じるのが流行っている気がする」と分析した。

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