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UPDATE|2023/07/02

エース殺しは憎めないやつ『キャプテン翼』の早田くんは「シュート」も性格も二枚刃だ

早田くんが登場する中学生編を描いた作品「キャプテン翼 DVD SET ~中学生編 上巻~ (スペシャルプライス版/3枚組)」(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

2023年10月より新シリーズの放送開始予定の『キャプテン翼』シーズン2では、世界を舞台にした「ジュニアユース編」が描かれる。日本代表として集められた選手は、必殺シュートなどのスーパープレイの持ち主や、魅力的な性格を持った逸材だ。なかでも「中学生編」から登場した早田誠は「エースキラー」の異名を持つ気の強い選手だが、ジュニアユース編では憎めない姿を見せている。

 早田率いる東一中は、2018年に放送され「小学生編」「中学生編」を描いたアニメ『キャプテン翼』シーズン1の第35話「カミソリパワー爆発」にて、主人公・大空翼率いる南葛中と対戦する。試合開始前には、翼に対して「たいしてでかくねえな」と挑発ともとれる言葉を吐き、審判から口を慎むように注意を受ける。注意を受けても「ヘイヘイわかりましたよ」と悪びれるキャラクターだ。因みに、早田は大阪代表の選手だが、関西弁を使用しているシーンはあまり見られない。


 早田が「エースキラー」という異名を持つきっかけとなったのは、過去に相手チームのエースにケガを負わせたことからだ。試合では、南葛中のエースである翼を徹底的にマーク。試合開始早々に早田の「カミソリシュート」で奪った先制点を死守すべく反則をも厭わないプレイで翼を封じる。

 中学生らしからぬ風貌で少々ヤンチャな印象の早田は、見た目通りのヤンチャなプレイスタイルだ。翼は早田との競り合いのなかで足を負傷する。試合終盤、同点に追いつかれた早田は「カミソリシュートは二枚刃」といい、1点目に決めたシュートとは逆に曲がるシュートを放つ。しかし、足の角度の違いを見抜いた翼の指示によって、キーパーに止められてしまうのだった。

 ここから反撃を受け、早田は翼を苦しめたものの惜敗を喫する。試合後、足を負傷した翼を気にかけるセリフを言い、実はいいやつじゃないかと見直される。まるでシュート同様、性格まで二枚刃のようだ。

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