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UPDATE|2023/07/02

エース殺しは憎めないやつ『キャプテン翼』の早田くんは「シュート」も性格も二枚刃だ

早田くんが登場する中学生編を描いた作品「キャプテン翼 DVD SET ~中学生編 上巻~ (スペシャルプライス版/3枚組)」(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)


「ジュニアユース編」に入ると早田の二枚刃な性格に拍車がかかる。ジュニアユース本戦前の練習試合で敗北の続いた日本代表に、次の練習試合の相手であるイタリア代表は戦う意味がないと試合を断ったのだ。悔しさを露わにするチームメイトの前で早田は「日本のハジをさらさずにすんだ」と冷めた発言。チームメイトから反感を買ってしまう。

 本戦に入り勝ち進んだ日本代表は準決勝でフランス代表と対戦。エースキラーとしてフランス代表のストライカーのマークにつくよう指示を受け試合に臨んだ早田は、2枚のイエローカードを受け退場処分となる。 肩を落とし控室へと下がる早田は、それまでの強気な姿勢とは一変し涙ながらに手を合わせ、日本代表の勝利を神に祈る。

 前半戦をリードされて控室に戻った選手たちは、審判の判定が不公平だと怒りをあらわにする。その横で、リードされているのは「おれのせいだ」とうつむく事しかできない早田。そんな早田の気持ちも察してか、翼は早田の分もその怒りをボールにぶつけようとチームを叱咤する。チームメイトから早田が認められていることが伝わるシーンだ。

 冷めた発言や乱闘騒ぎと手荒ではあるが早田のいいやつぶりにネットでは「ほんと根は良いやつだよなぁ」との声があがる。

 PK戦の末フランス代表を撃破した翼たちは、控室に向かい早田に勝利の報告をおこなう。その結果を聞き、安堵の表情を浮かべ涙する早田。ジュニアユース編を代表する名シーンのひとつだ。

 気が強く素直になれないキャラが、「実はいいやつだった」という設定はベタといえばそうかもしれない。ツンデレキャラと言っても過言ではない早田の名シーンが、2023年10月放送開始のアニメではどのように演出されるのか、今から楽しみだ。

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