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UPDATE|2023/08/23

白石晃士監督の最新長編作『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』舞台挨拶、「”赤い女”は原点回帰」

左から久保山、大迫、白石監督(C)2023「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」製作委員会

白石晃士監督の最新長編作『戦慄怪奇ワールド コワすぎ!』が、9月8日(金)より全国公開される。22日(火)、新宿ピカデリーにて完成披露舞台挨拶が行われた。

【写真】舞台挨拶に登壇した大迫茂生、久保山智夏、白石晃士監督【2点】

イベントには、主人公・工藤仁役の大迫茂生、市川実穂役の久保山智夏、田代正嗣役、かつ今作のメガホンを取った白石晃士監督が登壇。8年ぶりの新作に至った経緯や、「コワすぎ!」過去作品についても語り尽くした。

白石監督は「だいぶお待たせして、やっと新作を作ることができましたので、新作を作れたってことで肩の荷が下りました。そして、新宿ピカデリーでコワすぎが上映されるって、ちょっと異世界かなと思って、有難い限りです」と冗談を交えながら感謝を告げた。

大迫は「この光景が本当に嬉しいですね。我々の想いを吹き飛ばす程の皆さんの熱気・パワーが本当に嬉しいなと思います」と喜びを伝え、久保山は「入ってきた瞬間に皆さまのお顔を見れて本当に嬉しいです!8年ぶりの新作にもかかわらず、ずっと覚えていてくださって、こうやって劇場に足を運んでくれることが嬉しいです。ぜひ楽しんで観ていただけたらなと思います!本当にありがとうございます!」と呼びかけた。

「前作から8年月日が経っているがこのタイミングでの公開になった意図」を聞かれた白石監督は「私が忙しくなって、スケジュールが埋まってしまい、なかなかできなかった。でも一度、3~4年前にスケジュールが空いたタイミングでやろうと思ったが、その時は、脚本に詰まってしまい、書き上げられなかったが今回はとにかく完成させるということを前提にやっと作れたという感じです」と制作の経緯を明かした。

その8年という月日を待っている側としての心境を問われた久保山は「最初のシリーズの頃は、バーッと勢いがあったんですが、一回間が空いちゃうと、自分自身も他のことを色々やっていたので、特に…」と言葉が詰まる場面があり、「別に心が動いたことはなかったんですね?」と白石監督からツッコミが入ると、久保山は「いつかは撮るときのために、できるだけの準備は、俳優としてやりたいとは常々思っていました!」といつでも“コワすぎ!”の新作を撮れる準備をしていたと語った。

続けて、大迫も「いつバットを握れるかな!」と新作を待望していたことを明かし、「前作から間が空きすぎると、さすがに忘れられてしまわないか怖いな~と思っていたが、皆さんが今回たくさん集まってくれて良かった」と変わらず集まってくれた観客にホッとした様子を見せた。

さらに、今作では“赤い女”という怪異をメインにしていることにも言及した白石監督。「元々は、かまいたちネタをやろうとイメージしていたが、それをもとに赤い女のイメージになった。あとは『コワすぎ!』の一番最初の話が口裂け女だったので、なんとなくそれにイメージを重ね、原点回帰的な雰囲気もありました」と“赤い女”をメインにした理由を明かした。

久々に“工藤”という激しい上司と一緒に“市川”を演じた感想を問われた久保山は「シリーズを重ねるごとに“市川”自身もパワーアップして反抗したりしているので、今回もどうなっているのかを是非注目してほしい!」と自身の演じる“市川”の成長ぶりをアピールした。

また、今作のロケ地が映画『カメラを止めるな!』と同じことについて、白石監督は「カメ止めで使っていたのは知っていたが、ロケハンをしていて候補の中で制作の都合と見栄えが一番良いのを選んだらそこになった、同じになっちゃうけどいいんじゃないか?(笑)」と意図して選んだわけではないと主張し、会場に笑いを誘った。

最後に白石監督は、「皆さんの期待に応えられる映画になってるといいのですが、途中からジェットコースターに乗った気分で楽しんでいただければと思います。もしかしたら画面も揺れるので、ご気分が悪くなる方もいるかもしれませんが、その時は前を通って退出される方もいるかもしれないので、その時は、足をすっと引っ込めていただいてご協力いただければと思います。そういう可能性も含めながらお楽しみいただければと思います!」と笑いを交えて作品の魅力を告げ、観客からの大きな拍手の中、舞台挨拶は幕を下ろした。

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