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UPDATE|2023/09/22

“検証アイドル”としてフォロワー増加中・八木沙季「動画を最後まで見てもらうために始めた」

八木沙季 撮影/荻原大志

アイドルグループLovelysの元メンバーで、現在はソロで活動中の八木沙季。人々の疑問を検証する“検証アイドル”として話題を集め、2023年8月時点でTikTokのフォロワーは約68万人。そんな彼女にSNSに興味を持ったきっかけや社長に直談判して現在の事務所に所属したことについて話を聞いた。

【写真】“検証します”で話題、八木沙季の撮りおろしカット【10点】

──現在八木さんのTikTokアカウントはフォロワー60万人を超えと注目が集まっていますが、はじめたきっかけは何ですか?

八木 昔からSNSが大好きで、YouTubeやTwitterに載せるちょっとした動画の編集を独学でやっていたんです。コロナ禍に「もうちょっと見てくれる方の幅を広げたいな」と思って、毎日1分くらいの動画を上げられるSNSを探して、TikTokに行きつきました。

──Lovelysで活動していたときはMVの編集もされていたんですよね。

八木 そうですね。MVを作っていただくという環境がなくて、でも自分たち的には大事なものなので、作ってもらえないんだったら自分たちで作ろうということで。ただ、リップシーンを撮るにも自分たちで作ったらちょっと安っぽさが出てしまうかなと思って、企画やリハーサル風景を第三者が撮っているかのように撮影して作っていました。

──動画編集のどういったところに楽しさを感じますか?

八木 昔から休み時間に屋台を開いたり、ちょっとしたゲームを作ってみんなに見てもらったり、みたいなことがすごく好きだったので、今はその延長線なのかなと思います。動画編集に取り掛かるまでにはちょっと時間がかかるんですけど(笑)、作り出したら本当に楽しくて、見ていただいた方に「すごいね」と言ってもらえるのがやっぱり嬉しいです。

──そこから、検証というテーマに焦点を当てて動画をアップしていくようになるのはなぜだったのでしょうか?

八木 当時は曲に合わせて踊る動画がTikTokの主流だったんですけど、私はそういうのを最後まで見ていなかったんですよ。じゃあ私みたいな人に最後まで見てもらうにはどうしたらいいかなと考えたときに、実験をしたら結果が気になって見てもらえるかなと思ったんです。それで日々みんなが気になっていることを私が代表して実験してみようと思って、最初に作ったのが「目を開けたままくしゃみをすると目玉が飛び出るらしい」という動画です。

本当に目玉が飛び出てしまった場合、絶対に撮っておいたほうがいいなと思って、撮影したのがきっかけですね(笑)。自分でやりはしないけどその噂を知っているっていう人が、見てくれたんだと思います。食べ合わせもそうで、小学生の頃にやった人はいるかもしれないけど、大人になってやってみようという人は多分少なかったんじゃないかな(笑)。

──「検索してはいけない言葉」もそういうことですよね。

八木 そうです。私、本当は怖いものとか大嫌いなんですけど、だからこそ「これはまだいけますよ」ということも伝えられるかなと思って、頑張って調べています(笑)。

──そして検証のひとつとして印象的なのが、YU-Mエンターテインメントの山田昌治社長への事務所所属の直談判です。

八木 動画を撮ってしまったら山田さんも断れないんじゃないかという、ちょっとずるがしこいところもあるんですけど(笑)、普通に打ち合わせで「こういうことをしたい」と言うよりも、それを動画に撮ったら面白いのかなと思ったんです。バースデーライブも「決まりました」と言うだけじゃなくて、直談判しているところを見てもらえたら、ファンの方も「じゃあ行こう」と考えてくれるのかなと思って。裏側を見せないのがカッコいいという考えもあると思うんですけど、私はそれを見せて楽しんでもらえたらなと思っています。

──YU-Mエンターテインメントに入りたいと思ったのはなぜだったのですか?

八木 アップフロントに所属していた時代から、YU-Mにいたアプガ(アップアップガールズ(仮))さんがいろんなことに挑戦しているのを見ていて、いいなとずっと思っていて。Lovelysが解散することになったときに、この仕事を続けるということは決めていたんですけど、東京に行くにはどうしたらいいだろうと考えたときに「YU-Mに行きたい」と思ったんです。もともと山田さんのことはちょっと知っていたので「いけるかな?」と思って直談判してみました(笑)。

CREDIT

取材・文/東海林その子 撮影/荻原大志


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