FOLLOW US

UPDATE|2023/11/18

現役看護師でグラビアアイドル・真田まこと「両親の離婚、父の自殺を乗り越えて」

撮影/松山勇樹

2022年から本格的にグラビア活動を始め、95cmIカップのバストと均整の取れたスレンダーボディーが評判を呼び、1年半で6枚のイメージDVDをリリースしている真田まこと。昨年8月には、過去に看護師として出演した『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京)に3年ぶりに再出演したのが話題になり、知名度も向上した。現在も看護師とグラビアアイドルを両立する彼女の軌跡を追う。(前後編の後編)

【写真】均整のとれたスレンダーボディも話題に、真田まことの撮り下ろしカット【9点】

歌が好きな父親の影響で、小さい頃から歌うことが好きだった。兄が子役をやっていたのもあって、自然と芸能界にも興味が湧いた。

「中学生になったばかりの頃、水樹奈々さんの出ているCMを観て、一目惚れしました。私も水樹奈々さんのような歌手になりたいと思って、中学2年生からボイトレに通うようになって、オーディションも受け始めました」

中学生のときに両親は離婚。それをきっかけに母親は職業訓練校に通い、介護士になった。

「ずっと歌手になりたかったけど、そろそろ高校卒業後の進路を考えなきゃいけない高校2年生のときに、オーディションにも受からないし、もう歌手になるのは無理かなと思っちゃったんです。それで違う進路を考え始めたときに、父が自殺したんです。父は横領で会社をクビになってしまい、お酒と服薬の影響もあって、うつ病を患っていたんですよね。そんなこともあって、夢を追いかけるよりも、母を支えたいという気持ちが強くなって。ちゃんと手に職をつけて働こうと。それで、母が介護の仕事をしていたし、私は看護師になろうと思いました」

3年制の看護学校に通い、2年生の半ばから併設されている大学病院で実習を行った。

「レポートは大変だったんですけど、患者さんと関わるのが楽しくて、そのまま実習で行っていた大学病院に就職しました。そのときに私は手術室か精神科を希望したんです。手術室は小さい頃からドラマとかで観ていたので、『病院と言えば手術室』という感じで憧れがあったから。精神科はやっぱり父親が病を患っていたのが大きかったですね。結果的に手術室の配属になりました」

平日は毎日、手術が入り、大学病院なので救急患者が入ることもあった。

「死を目の当たりにすることもあって、ショックも受けるんですけど、次の患者さんがいらっしゃいますし、気持ちの切り替えは早かったです」

24歳のときに、『家、ついて行ってイイですか?』に出演、大きな反響があった。

「同僚と4人で食事をした帰りに声をかけられて、『一番壮絶な人生を歩んできたのは誰ですか?』と聞かれたんです。それで私かなと思って話したら、すごく興味を持ってくれて。父親のことは、高校時代の友達と、看護学生時代の友達には話していたんですけど、看護師になってからの友達には話していなかったので驚いたと思います。オンエア後、特に告知もしていなかったのに、SNSに知らない方からもメッセージが届きました」

看護師として充実した日々を送っていたが、とある先輩看護師との人間関係から転職を決断する。

「大学病院の手術室の業務は大好きだったんですけど、人間関係が上手くいかない先輩がいて……。ただ今後もオペの技術を生かしたいなと思って、美容整形と脱毛がメインの病院に転職しました。そこでの業務もやりがいがありました。初めて二重の手術をした患者さんについたとき、すごく喜んでいらっしゃって。患者さんの人生が変わる瞬間に立ち会えるのって素敵なお仕事だなって」

コロナ禍で不要不急の外出を控えるようにと叫ばれた時期は葛藤もあった。

「世間ではコロナ禍で外出を自粛するように言われている中、わざわざ病院に行って、看護をしなきゃいけないのか、そんな時期に美容整形が必要なのかと悩むこともありました。でも患者さんにとっては不要不急ではなく、人に会わない時期だからこそのタイミングなんですよね」
AUTHOR

猪口 貴裕


RECOMMENDED おすすめの記事