コスプレイヤーやグラビアモデル、YouTuberなどマルチに活動しているオランダ出身のエラ・フレイヤさん。これまで『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の登場人物やゼルダなどのコスプレ写真をSNSに投稿しており、完成度の高さから話題を呼んでいる。現在は日本でも活動しており、2023年の12月末に開催された「コミックマーケット103」に参加し、アニメや漫画といった日本のサブカルチャーを堪能したそう。今回のインタビューでは、エラさんがコスプレや日本文化との出会いまで遡り、オタクによりオランダでいじめられてしまった苦い過去、コスプレイヤーとしての展望などと語り尽くしてもらった。(前後編の前編)
【写真】天使すぎると話題、エラ・フレイヤさんの撮り下ろしカット【13点】
――まずはコスプレとの出会いについて教えてください。
エラさん 13、14歳くらいの時はすごくロリータファッション(以下、ロリータ)にハマっていたので、たまにオランダのオタクイベントに行っていたんです。そこにはコスプレしている人もいたので、見ていたら自分もしてみたくなりました。初コスプレは18歳のときで、ハリーポッターが大好きだったのでルーナ・ラブグッドのコスプレをしましたね。
――コスプレのどういったところにハマられたんですか?
エラさん 最初は、同じ映画やアニメが好きな人のグループがあったので、一緒にやるのが楽しくてハマりました。インフルエンサーを始めてからは、たまにフォロワーさんからコスプレのリクエストをいただくので、実際にやってみたら、それも楽しいなと思いました。
――アニメはいつから好きになったんですか?
エラさん アニメを初めて見たのは14歳の時で『らき☆すた』という作品を見ました。これは地理学の授業で、日本には「こういう作品があるんですよ」と見せてもらったんですけど、「もっとみたい!」となりましたね。同じ頃にクラスメイトもハマっていたんですけど、少しバカな遊びをしてしまって、いじめられたこともありました…(笑)。
――オタク文化が根付いていないオランダでオタクをしていると、いじめられてしまうことがあると?
エラさん そうですね。10年前は、アニメや漫画のことを全く知らない人が多くて、知っているのは有名な初音ミクくらいという感じでした。普通の文化ではなかったので、アニメを見ている人はすぐにオタクと思われて、いじめられることもありましたが、今は普通になった気がします。
――「バカな遊び」とは具体的にどういったことをしてしまったんですか?
エラさん 恥ずかしい話ですけど、その時はアニメを見たら、アニメの名前をニックネームとして友だちにつけていたんです。それでいじめられちゃいました(笑)。
――アニメ好きではない人には理解ができなかったのかもしれませんね。初コスプレは18歳ということなので、コスプレ歴は約8年になります。コスプレ活動における悩みはありますか?
エラさん コスプレイヤーさんはみんな胸が大きいですが、私はそうじゃないから本当に悲しいです。(胸が大きいキャラクターのコスプレは)できないので、自分に似てるキャラクターを見つけてコスプレするようにしています。ナチュラルにコスプレすることを1番大切にしているので、ウイッグやカラコンは使わないようにしています。