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UPDATE|2024/02/02

和製ウォーキング・デッド、竹内涼真の終着点を見届けろ!!『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』

(C)2024「君と世界が終わる日に」製作委員会

「ごくせん」や「怪物くん」、「今日から俺は!!」といったドラマを映画化してきた日本テレビだが、実はドラマの映画化はそれほどない。というより、フジテレビがたら多いのかもしれないが……。

【関連写真】ゾンビサバイバル『君と世界が終わる日に』のレギュラーキャスト陣

そんななかで、今作「君と世界が終わるまで」シリーズは、シーズン1は地上波で放送され、シーズン2以降はHulu配信ドラマとして継続。ついには劇場版が制作されるほどまで拡張された。さらにシーズン5も制作中と、近年の日本テレビのドラマ作品としては、かなり力が入った展開のさせ方となっている。

人気を維持できるほどの魅力は実際にある作品で、シーズンを増すごとに、いつしか腐れ縁感も芽生え、まんまと続きが気になる構造となっている。今作を観たいがためにHuluに加入する人も少なくないはずで、Huluにとっては、今や目玉タイトルのひとつでもある。

それでいて和製「ウォーキング・デッド」ともいえる作品としてのおもしろさがある。ネットなどでも指摘されている通り、「ウォーキング・デッド」オマージュなのか、パロディなのかが、ふんだんに張り巡らされているが、逆にそれを利点として受け入れると清々しくも感じられ、より楽しめるようになるのだ。

「ウォーキング・デッド」自体が長く続き過ぎているし、スピンオフもいくつか制作されているため、どうしてもゾンビやディストピアを舞台とした人間ドラマを描こうとすると、内容がかぶってくるのは避けられないのかもしれないが、そうだとしても直接的な描写もいくつかあって、はっきりと意識しているのが伝わってくる。

日本だけに限らず世界的に「ウォーキング・デッド」をこっそりと意識したドラマや映画、漫画が大量にあるなかで、ここまで思い切っている部分は評価に値するのではないだろうか。


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