映画やドラマなど話題作に出演し注目を集めている女優・吉田美月喜。現在公開中の映画『カムイのうた』ではアイヌ民族が詠い継ぐ“ユーカㇻ”を日本語に訳し、19歳でこの世を去る主人公を演じている。今回、そんな吉田の"女優"という仕事への想い、そしてパーソナルな部分に迫った。
【写真】2024年最注目女優・吉田美月喜 全身写真【6点】──吉田さんの人柄について伺います。映画『カムイのうた』のテルのイメージとはまた違って、今日吉田さんとお会いしてとても明るく朗らかな方という印象を受けました。吉田 あまり細かいところは気にしない性格で、周囲からは「“ザ・O型”だね」って言われます(笑)。もちろんネガティブな部分も持っていますけど、そこを意識しすぎると気持ちがどんどん落ちていってしまう気がするので。
──幼い頃からそのような性格でしたか?吉田 いえ。小学生から中学1年生くらいまではあまりしゃべらず、教室で本を読んでいるような子どもでした。でも中学2年生の時にむりやり明るく生きようとして、おバカキャラになってみたんです。でもさすがにやりすぎたなと思って(笑)。中学3年生ではその中間になり、以来ずっとこういうナチュラルな性格です。
──ちょうど中学生の時にスカウトで芸能界に入ったんですよね。吉田 はい。中学3年生の終わり頃、今のマネージャーさんに声を掛けていただき事務所に入りました。今は芸能活動6年目です。
──吉田さんはこれまでドラマ、映画、舞台など多数の作品に出演。役者として6年活動してきて、どんな心境ですか?吉田 私は今のところ、このお仕事で「つらい」と思ったことがないんです。もちろん役を演じる上で苦しい気持ちになることはありますけど、結果的には「楽しかった」と思える現場しか経験していなくて。私は小さい頃これといった夢もなかったですし、「なんとなくみんなと同じように生きて、どこかの会社に就職するのかな」と漠然と考えていたから、こうして心の底から楽しいと思えるお仕事にめぐり合えて「私は恵まれているな」と思います。