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UPDATE|2024/03/01

ネクストブレイク18歳・長澤樹の意欲「決めたらやる!という初志貫徹を大事に挑戦を続けたい」

長澤樹 撮影:松山勇樹

Netflix映画『ちひろさん』などで注目を集める若手俳優、長澤樹が主演する映画『愛のゆくえ』が3月1日(金)に公開される。北海道と東京を舞台に、幼馴染の少女と少年が抱える孤独と再生を幻想的な世界観で描いた本作で、長澤は主人公となるセリフがほとんどない無口な中学生という難しい役どころに挑戦。撮影でのエピソードや本作への思いなどを聞いた。

【写真】ネクストブレイク18歳・長澤樹の撮り下ろしカット【6点】

映画『愛のゆくえ』で長澤が演じるのは、複雑な家庭環境に置かれているがゆえに本心を口に出せずにいる中学生・須藤愛。無口な少女とあって、表情や目の動きでの芝居が多かったという。

「実際に演じてみると頭のなかでぐるぐるといろんなことを考えているのに、それを表に出していないだけなんだと気付きました。このぐるぐる考えているものを大事にして、それをどう表現するか。セリフがほぼなかったこともあって、気持ちを言葉に出せないのは、かなり大変でした」

新進気鋭の若手映像作家、宮嶋風花監督の商業映画デビュー作でもある本作。監督自身の実体験がストーリーのベースになっている。

「現実なのか、夢なのか分からないような抽象的な部分が多かったので、台本を読んだときに分からなかったところや役について思ったことを聞いたりして、監督とはすごくいろいろお話しさせていただきました。『こういう意味ですか』と尋ねると同じ解釈だと言われることがほとんどだったので、監督と感覚が似ているのかなと思ったんですけど、愛ちゃんは監督がモデルのキャラクターだから、愛ちゃんと自分も似ているのかなと思いながら演じていきました」

撮影が行われたのは、真冬の北海道。愛の幼馴染・宗介を演じた窪塚愛流とともに、雪原でたたずむポスタービジュアルも印象的だ。

「これ見ただけでも寒そうじゃないですか。もう本当に寒かったです(笑)。いくらカイロを貼っても意味がないくらい。歩いたらずぼっと太ももまで雪に埋まるシーンもあったし、雪に足跡がついてしまうから何度もできない緊張感もあって、大変でした。でも、だからこそ愛ちゃんを演じきれた、という部分もあるのかなと思っています。寒いと、どこかちょっと不安になるじゃないですか。それが、愛ちゃんの不安な想いとリンクしたというか。自分もそういう気持ちになりました」


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