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UPDATE|2024/03/16

篠原冴美「素直でなかった自分…恵比寿マスカッツが教えてくれた仕事への誇りと母への愛」

撮影◎松山勇樹


「いつもは、ゆまさんや(蒼井)そらさんがお母さんへの思いを伝えるパートなんですが、マッコイさんから『今回は篠原に渡すから、お母さんに思いを伝えろ』と言われて。お母さんが会場に来ているかは分からなかったけど、お母さんへの思いは世界一強い自信があったから、『本当はお母さんのことが世界で一番大好きなんだよ。かわいくない娘でごめんなさい』みたいなことを叫んだんです。

泣き過ぎて、周りからは『何を言ってたのか分からなかった』って言われたんですけどね(笑)。お客さんからしたら、背景を知らないので、『急に篠原がおかしくなったぞ』みたいな感じだったと思います。でもライブ終了後、招待していた友達からLINEが届いて、『隣に冴美のお母さんがいたけど泣いてたよ』と教えてくれたんです。

直接、お母さんから感想を聞いたわけじゃないんですけど、それを機に再び連絡を取るようになって、私自身、お母さんの愛し方が変わったんです。今までは一方通行の愛というか、こんなに私は好きなのに、どうしてお母さんは私のことを好きじゃないの、って決めつけていたんですよね。

好きな気持ちは変わらないけど、自分の気持ちだけを押し付けるのではなく、お母さんの気持ちも考えることが大切だなと19歳にして学びました。それ以降、お母さんと揉めることはなくなって、今では仲良しです」

恵比寿マスカッツに入って、精神的にも大きく成長することができた。それもメンバーのおかげだった。

「恵比寿マスカッツのメンバーは、AVの世界でトップを走っている方もいたから、心が強くて、気持ちに余裕があって。言葉に重みがあるし、誇りを持ってお仕事をしている姿がかっこ良かったんですよね。恵比寿マスカッツの卒業が決まった後に、プライベートで麻美ゆまさん、西野翔さん、瑠川リナちゃんと大江戸温泉に行った日があって。そのときに、ゆまさんに『さみぃーはこんな綺麗な体なのにグラビアをやらないなんてもったいない。若いうちに、またやったほうがいいよ』と言われたんです。

その言葉は今でも忘れられないんですが、またグラビアについて考え直すきっかけになったんです。一度逃げ出してしまったグラビアをもう一度やらないと、自分の中で前に進めないなと思ったんです。それで恵比寿マスカッツの先輩に紹介してもらって移籍したのが、今所属している事務所なんです」

【あわせて読む】篠原冴美「伝えられなかった謝罪の言葉…苦手だったグラビアにもう一度向き合った理由」
AUTHOR

猪口 貴裕


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