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UPDATE|2024/07/07

フォロワー213万人 次世代SNSスター ゆでたまご、誹謗中傷→活動休止を救ってくれた人

ゆでたまご 撮影/松山勇樹

TikTok総フォロワー160万人超、SNS総フォロワー数213万人! 抜群のビジュアルと豊満なバストを武器に“次世代のSNSスター”として注目されているのが、ゆでたまごだ。最近ではグラビア誌にも活躍の場を広げるなど、その勢いは加速するばかり。だが、ここに至るまでは挫折の連続だったと本人は振り返る。ロングインタビューで波乱に満ちた半生と、インフルエンサーとしての矜持を明らかにする──。

【別カット】ゆでたまご、撮りおろしカット

 壮絶ないじめと摂食障害を乗り越え、職を何度か変えた末に動画制作会社で働き始めたゆでたまご。仕事内容はYouTuberのロケに同行して荷物を運んだりするなど、完全な裏方だった。しかし、このときの経験がのちにインフルエンサーとして飛躍する糧となる。

「結局、その会社も辞めてしまって、ちょっとだけ無職の時期があったんですね。次は何をしようかなと家にこもっていた時期に、TikTokの広告が流れてきまして。ちょうどTikTokのサービスが始まって1周年かなにかで、めちゃくちゃ広告を打っていたんです。それでアプリをインストールしてみたら、それまでSNSとかほとんどやっていなかったものだから、加工のすごさにビックリしました。

 当時はまだTikTokの黎明期。コンテンツはリップシンク一択だった。具体的には楽曲に合わせて手遊びレベルの振付を披露するだけで、声を出す者すらいなかったという。ゆでたまごはここでロケットスタートを切ることに成功する。アカウント開設2週間で登録者数10万人を突破したのだ。「やはり勝因は美貌ですかね」と問いかけると、「そんなことは絶対ない」と首を横に振った。

「当時から可愛い子は大勢いましたし、顔の加工だっていくらでもできるわけですし。ただひとつ思うのは、やっぱりインフルエンサーってテレビに出ている芸能人の方とは求められるものが違うんです。女優さんとかモデルさんって誰が見ても完璧に綺麗じゃないですか。だけど、SNSでバズる女の子って“親しみやすさ”がそれよりも大事だったりするので。“地元では少し目立つけど、東京ではそこまででも……”レベルだったのが、私の場合は幸いしたのかもしれない(笑)」

 しかしTikTokでは、いくら有名になっても収益化できないという悩みがあった。ちょうどその頃、ライブ配信サービス・17LIVE(イチナナ)のスタッフから声をかけられ、ライバーとしての活動も開始する。ここでもゆでたまごは、新人ライバーのランキングでいきなり7位に入るなど快進撃を続けた。

「負けず嫌いなんだと思います。毎日6時間とか8時間を配信に費やしていました。たまに24時間配信をしたり(笑)。周りからは“なんでそこまで?”って驚かれるんですけど、私からすると会社で働いていても拘束時間はそれくらいだったので、普通の感覚でした。ギフト(投げ銭)をいただく以上、私にできることは時間を提供することしかできなかったので。配信を応援してくださる方のおかげで、生計を立てることができました」

 しかし、ライブ配信の世界はコロナを機に大きく構造が変化したといわれている。キャバクラやガールズバーなどナイトビジネスに従事している女性が大量参入したことで、“貢ぎ”の要素が一気に強くなったのだ。ゆでたまごは実質の視聴者数こそトップランキングを誇っていたが、こうした手練手管の新規参入者にはどうしたって敵わない。最後の10秒でドーピングのように捲られることもしばしばだった。

AUTHOR

小野田 衛


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