亀梨和也主演で映像化される8月28日公開の映画『事故物件 恐い間取り』の原作者である事故物件住みます芸人・松原タニシ。彼はいかにして事故物件に住むようになったのか、その体験談がベストセラー、そして映画化するという展開をどのように受け止めているのか……。
【写真】映画『事故物件 恐い間取り』——松原さんが事故物件に住むことになった経緯を教えてください。松原 きっかけは、『北野誠のおまえら行くな。』(エンタメ〜テレ)という番組でした。若手芸人を事故物件に住ませて定点カメラで部屋を撮影し、幽霊が映っていたらギャラがもらえるという企画に抜擢されたんです。
——「恐い」という気持ちはありませんでしたか? 松原 もちろんありましたよ。でも、「このままでも何も変わらないだろう」という気持ちもあって、やることに決めました。それに、住んでみると面白いんです。何しろ、オーブが映ったりラップ音が鳴ったりということが現実に起きますからね。
——結果、著書『恐い間取り』(二見書房)を出すことにもなりました。松原 ありがたい話です。でも、僕自身は何が受けたのかあまり分かっていないところもあるんです。間取りが付いていることで「現実味が増している」とか「純粋なホラーファン以外も食い付いた」と指摘されると「そうかも」と思う一方で、僕自身はただ起きたことを書いただけですからね。
——揚げ句、その著書が映画化もされましたが……。 松原 ますます分からないですね。実感がないというのが本音です(笑)。