Negiccoの新曲『サンシャイン日本海』リリースを巡る、Negicco、関係者、そしてファンたちが起こした狂騒の7日間。日笠麗奈の心を震わせたドラマの結実とは……。
今年で活動12年目に突入した新潟在住ローカルアイドル・Negicco。そんな彼女たちの新曲を巡るドラマに、近頃の私は涙腺やられっぱなしです。
7月22日に発売された新曲『サンシャイン日本海』。25日に行われた新宿タワーレコードでのリリースイベントではCDが完売、同日オリコンデイリーチャートで自身最高の2位を獲得しました。これをきっかけに、ウィークリー10位以内を目指そう! という空気がNegiccoちゃん、関係者さん、そしてファンの皆さんの中に一気に流れ始め、各地のCDショップでは特典会の有無に関わらず完売が続出するなど、リリース週間はこれまでにはない盛り上がりをみせました。
Negiccoオタの方を多くフォローしている私のツイッターでは、彼女達への溢れんばかりの愛情と倒れんばかりの積み上げられたCDが、連日TLを埋め尽くしていました。(その様子は「#俺なりのnegiccoリリイベ最終日」で検索を。ぜひ。)
Negiccoちゃんは、楽曲の素晴らしさや長いキャリアならではのパフォーマンスはもちろんのこと、そのキャリアを良い意味で全く感じさせない腰の低さや、きれいな心、人間性がとっても魅力的なグループです。
でも、その優しい性格が時に歯がゆくもなるのです。今まで順位などに関する明確な目標を決して口にすることのなかった彼女たちに、〝もっと強引になっていいんだよ!〟何度そう思ったことか。
そんな3人が今回初めて声に出した目標、「完売」そして「トップテン」。それでもリリイベ最終日は新潟県の佐渡で。もっとCDの売り上げを伸ばしたければ、都内でイベントをやったほうがいいに決まってます。でもそれをやらずに、曲のコンセプトや地元愛をいつまでも大切にし続ける、どこまでも優しくて温かいのがNegiccoちゃんなんですよね。
あぁ歯がゆい、でも、そこが好き。
そしてその想いを汲んで、そういう3人が好きで、佐渡に駆けつけるのがNegiオタさん。それが出来なくても、特典も何もなくたって佐渡以外の店舗でCDを買うのもまたNegiオタさん。(ちなみに私も、微力ですが人生初の複数枚購入を……はい。)
どこを切り取っても〝愛〟しかないじゃないか。Negiccoちゃんを見ていると「ファンはそのアイドルを映す鏡」って、本当にその通りだなぁといつも思います。
そんな皆の想いをぎゅうぎゅうに込めて挑んだオリコンウィークリーチャート。結果は、11位。自身最高位ではあるものの、目指していた10位には、あと一歩のところで届きませんでした。
悔しい、悔しい悔しい……でも……今回のリリース週間で、間違いなく全員が同じ方向を向いていました。〝今だ〟、〝ここだ〟と皆さんの奮い立つ姿に、ひたすら感動させられました。
この11位という数字は紛れもなく、そんなNegiccoちゃんとファンの皆様が生み出した愛の結晶。これ以上に価値のある数字が、他にあるでしょうか。
11年をかけて一歩ずつ、たくさんの愛に包まれながら確実に前へと進みつづけている3人。次の一歩はきっと、まだ見たことのない、もっとすごい場所へ。そう遠くないであろうそんな未来を、私も心待ちにしています……がんばれNegiccoちゃん!