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UPDATE|2020/12/26

美人書店員・河北栞歩がトリコ!「ビストロ・パ・マル」シリーズの読むフレンチ

河北栞歩

何か本を読みたいけど、何を読めばいい? そんなときは、タレント活動をしながらも本好きが高じて書店員としての顔も持っているブックコンシェルジュ・河北栞歩さんにおまかせ。今回は、イチオシの“美味しい小説”として近藤史恵著「ビストロ・パ・マル」シリーズ『タルト・タタンの夢』『ヴァン・ショーをあなたに』『マカロンはマカロン』をご案内します。(毎週土曜日更新)

【写真】美人すぎる書店員・河北栞歩がおススメするのはこの1冊

▽あらすじ
下町にある〈ビストロ・パ・マル〉はカウンター7席、テーブル5つからなる小さなフレンチ・レストラン。無精髭を生やし、髪を後ろで一括りにしている三舟さんはフランスの田舎やレストランを転々とし、気取らない料理をお客様に提供する変わった料理長。そんな彼を慕って追いかけてきた志村さんは、元高級ホテルのメインダイニングのスーシェフ。金子さんはまだ二十代後半、ワイン好きが高じてOLから転身した明るいソムリエ。そしてギャルソンの「ぼく」こと高築の四人で営業している。〈パ・マル〉では様々なお客様がフレンチを堪能しながら日々の出来事をお話ししたりする。小さなビストロならではだ。消えたガレット・デ・ロワのフェーブの行方は? 人気エッセイニストとパリの元彼との「最低のカスレ」の思い出とは? 話している本人達ですら気付いていない謎を三舟シェフは彼の料理や温かいヴァン・ショーと共に紐解いていく。

     ※     ※     ※

私が今まで読んできたミステリーとまた全然違っていて、謎解きの糸口が料理に関連しているところが新鮮!

殺人事件ほどの斬新さはないのに、意外な真実に目を白黒させながら夢中で読みました。敢えて言うと「おしゃれなグルメミステリー小説」。

フレンチ料理というと料理名を聞いただけだと何が何やら、お洒落すぎる用語がたくさん出てきて「?」と頭の中がパンクしそうですが、フランスの田舎料理というハードルの低さもあり、作中の最低限の描写だけで読んだ直後から見たこともないのに食べたくて仕方がなくなるメニューが盛りだくさん!

特に毎度恒例の三舟シェフのヴァン・ショーは、赤ワインを普段飲まない私でも落ち込んでいる時に飲んで温まりたくなるホットワインです。フランスでは風邪を引いた時に飲むらしいのですが、先日体調を崩した時に無性に欲しくなってしまいました。飲んだこともないのに心の底から欲しくなんて、不思議ですよね。

食欲もそそる本作品ですが、謎が解かれるごとに心に積み重なっていく、表面を見ているだけでは気づけなかった真相。その謎解きも“美味しい”んです。結局は人が料理を作り、その料理を人が食べるんですよね。

是非寒い秋冬は〈ビストロ・パ・マル〉で三舟シェフの料理と共に過ごされてはいかがですか?

▽かわきた・しほ
1994年生まれ、26歳。慶應義塾大学卒。タレント、書店員。
Twitter:@shiho_kawakita
Instagram:shiho_kawakita
Tiktok:@shihokawakita
CREDIT

文/河北栞歩 撮影/佐々木和隆


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