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UPDATE|2020/12/09

“アイドル17年” アプガ・森咲樹が、17歳の後輩に伝えたいこと<前半>「卒業するときは芸能界引退と決めていた」

左から新倉愛海、森咲樹 撮影/西邑泰和(GLEAM☆)



──そのタイミングでタレント活動をやめようとは考えなかったんですか?

森 それはなかったですけどね。どういうわけか、あのときは妙に前向きだったんです。客観的に考えるとただのクビなんですけど、むしろハロプロ関係以外のお仕事もできるようになるからチャンスが広がるかもしれないって。

新倉 素朴な疑問なんですけど、芸能界を辞めてからは何をされるんですか?

森 まずは家族とゆっくり過ごしたいかな。というのも大好きなおじいちゃんが亡くなったとき、アプガはちょうど武道館公演をやるタイミングでバリバリ忙しかったので、お見舞いにも行くことができなくて……。もちろん仕事だからしょうがなかったんだけど、最期の時間を一緒に過ごせなかったというのはずっと心の中に引っかかっているんだよね。私、家族大好きっ子だからさ。だけどアプガになってからは、弟ともろくに話せていなかったし。

──家族以外のことではどうですか?

森 海外にも行きたいですね。具体的にはフランスに長期的に行ってみたいなと考えていました。今はコロナでそれどころじゃなくなっちゃいましたけど。とはいえ、フランス留学に関しては今の状況が一段落したら実現させたいなと計画を練っているところです。

新倉 そうか! 森さん、フランスが大好きですもんね。

森 最初は、卒業したらすぐに就職するつもりだったんだけどね。女性が生きやすい社会を作ろうと取り組んでいる会社があって、そういうところだったら自分もやりがいを見つけられそうだなと思ったの。

新倉 すごいな……。聞けば聞くほど立派だなって思います。「森さんって素敵だよね」っていうのは、よく(2)の間でも話に出るんですよ。でも今の話を聞いていたら、“先輩アイドルとして素敵”というより“1人の女性として素敵”なんだなって考え方が変わりました。

森 待って! (2)の間で話が出るってどういうこと? 具体的にはどんなふうに私は言われているの?

新倉 「森さんって優しくて温かいよね」「お母さんみたいだよね」って話になることが多いです。最近アップアップガールズ(2)でリリースイベントをやったとき、森さんがわざわざ手紙を書いてくれたんです。その内容が本当に感動的で……。

CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/西邑泰和(GLEAM☆)


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