──新井さんがアイドルを辞めることに対して「もったいない」という声も大きいのでは?
新井 それ、めっちゃ言われるんですよね~。昨日も矢口真里さんに「もったいないよ」って言われましたし。
──矢口さんはいろいろ乗り越えたうえで芸能活動を再開したから、なおさらそう感じるんでしょうね。
新井 それこそ年齢のこともあるんじゃないですか。まだ私は22歳で、アプガ(仮)の中では一番若いですから。(2)のリーダー・高萩千夏ちゃんからも引き止められたな。千夏ちゃんは私と同じ年ということもあって、前からごはんを一緒に食べたりよくしていたんですよ。それで他のみんなより早いタイミングで卒業のことを伝えたんですけど、私が「卒業するんだ」って口にした瞬間に「だったら(2)に入りませんか?」って言われましたから(笑)。
佐々木 え~!? そんなのまったく聞いていな~い(笑)。
新井 本当にビックリだよ(笑)。冗談でもそんなこと言っちゃいけないと思うんだけどさ。でも、私を本気で慕ってくれているからこそ出た言葉ということも知っているしね。
佐々木 新井さんの卒業に対して、みんなが「もったいない」と言う気持ちもすごくよく分かるんですよ。私自身もそう感じますし。
新井 でも、アイドルになって自分はよかったなって本気で思うよ。私、アイドルになっていなかったらコミュ障のままで、いまだにいじめられ続けていたかもしれない。ひきこもっていたかもしれないしね。本来だったら私、こんなキラキラした場所にいる人じゃないはずなんだ。
佐々木 そんなことないですよ。
新井 いや、これは本当! いまだに後輩のアイドルちゃんから「新井さん! ずっと応援していました! 一緒に写真撮ってください!」とか言われると信じられないような気持ちになるし。でも、こうなったのはすべて私がアプガでいたから。よかったなって思う。
(取材・文/小野田衛)
▽メンバー卒業までのアップアップガールズ(仮)
古川小夏、森咲樹、佐保明梨、新井愛瞳の4名がグループの卒業を発表したアップアップガールズ(仮)。11月10日(火)には5人体制最後のアルバム『6thアルバム(仮)』をリリース。また、12月17日(木)Zepp Tokyoにて5人最後のライブ「アップアップガールズ(仮)FIVE SOUL FOREVER」を開催、CSテレ朝チャンネルにて生放送も決定している。なお、グループに残る関根梓は、新メンバーオーディションの合格者とともに新体制を作っていく。