──3回やって分かったクラファンのコツみたいなものはありますか?森 私は「リターンをめちゃくちゃ魅力的なものにする」っていうのを一番心掛けていました。たとえば、今CDは売っていないんですけど、クラファンに支援してくれた方だけにリターンでCDを送っていたり、あと「プロデューサープラン」っていう楽曲の振り入れやレコーディングが見学できるプランを毎回作ったりしてます。そういうのがファンの方にとってはすごく魅力的なのかなと思ってて、いかにCDやチケットを買う感覚でやってもらうか。1回目に支援した人が2回目・3回目もまたやりたいって思ってもらえるように工夫してます。
──リターン内容が金額に見合っているんですね。森 そうですね、商品を買っていただくみたいな感覚で(笑)。あとクラファン自体の経過を楽しんでいただけるように工夫したりしているので、“経過を売ってる”みたいな感覚はあるかもしれないです。1回クラファンに関わるとそれが終わるまで楽しみが続くし、支援者が多ければ多いほど出来上がったときに嬉しいって思ってもらえるから、そこは大事にしているところかもしれない。
──3回のクラファンで合計380万円以上集まりました。森 この金額があったから1年間活動できたし、この金額を丸々制作費につぎ込んだから曲も衣装もクオリティの高いものが作れたなって思います。これだけ集まったのは本当にファンの方のおかげだから、これを元に頑張っていきたいですね。
【後編はこちら】クラファンで380万円を集めたアイドル・森ふうかが語るコロナ禍で生き残るアイドル論▽森ふうか
2020年にアイドルグループを卒業し、現在はフリーランスで活動する
スーパーポジティブアイドル。持ち前の明るさと行動力でコロナ禍の中、クラウドファンディングで170万集めデビューを果たした。さらに、芸能プロダクション『Mori circle』を設立予定、プロデュースアイドルオーディションを開催するなど注目を浴びている。