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UPDATE|2021/06/19

櫻坂46、3列目メンバーによる『BACKS LIVE!!』終幕「私は今日ここで生まれ変わります!」

櫻坂46「BACKS LIVE!!」 撮影/上山陽介


桜色があしらわれた白基調のパンツスタイル衣装を身に纏った彼女たちは、初日、2日目を上回る気迫で、“櫻坂46はじまりの1曲”を力強く表現していく。井上梨名をセンターに据えた彼女たちの力強い眼差しからは、間違いなく今回のライブを通じて得たであろう自信が伝わってきた。『Nobody’s fault』から一転、2曲目の『Plastic regret』では原田葵がセンターを務め、手先で表現される繊細な振り付けが印象に残るパフォーマンスを展開し、グループの持つ多彩さをアピールしてみせる。そこから、個々のスキルの高さをアピールするダイナミックなダンストラックパートを経て『半信半疑』へ突入すると、センターの松田里奈を中心に色気を漂わせたダンスで場の空気を完全に掌握。普段は櫻エイトを後ろからサポートしながら個々をアピールしてきた彼女たちだが、この日は1人ひとりがセンターに立つことですべてのリミッターを解除し、かつてないほどエネルギッシュなパフォーマンスで観るものを惹きつけた。

MCでは松田を中心に進行。ダンストラックにはメンバーのアイデアも積極的に盛り込まれていることを明かしつつ、「私たちの集大成をお見せしたい」と力強く告げた。その後、幸阪茉里乃がセンターを務める『Microscope』でライブを再開すると、ステージ上のメンバーは弾けるような笑顔で多幸感あふれる空間を作り上げる。一方、『偶然の答え』ではメンバーの1人ひとりが楽曲の持つ切なさを歌やダンスで見事に演出。中でもセンターの関有美子から発せられる憂いに満ちた表情には目を見張るものがあったのではないだろうか。また、『君と僕と洗濯物』では渡辺梨加のキュートな歌と仕草を中心に、会場に柔らかな空気を充満させていく。連続した世界観を数珠繋ぎに作り出すのではなく、曲ごとにテーマの異なる物語を繰り出す多彩さこそ櫻坂46の魅力ではないかと、改めてこの日のパフォーマンスを目の当たりにして強く実感させられた。



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