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UPDATE|2021/08/16

斉藤朱夏「ミニモニ。に憧れて…歌って踊るのが好きな少女が声優になってから」

撮影/荻原大志


――斉藤さんが演じる上で気を付けていることや心がけていることってなんでしょう?

斉藤 「その子がどういう子なのか?私がこの子をどう生かしていくか?」がすごく重要なので、ピッタリとリンクした瞬間は、「私のハマリ役だったんだな」と思えて、嬉しくなります。

――客観的に見て、声優・斉藤朱夏の“声の魅力”はどこにあるなと思いますか?

斉藤 ……あまり良くない傾向だと思いますが、キャラを見ていると私の顔が自然に浮かんでくる声と演技が魅力だなと(笑)。

――あはは!

斉藤 例えば放送前にTwitterで作品についてエゴサしていると、ティーザーの段階で「このキャラ、しゅかしゅーじゃない?」という反応をよく見かけ、「あ、バレた」って地味に焦っています(笑)。演技だけならまだしも、『ワンダーエッグ~』では、リカとしてOP・EDを歌うことになったのですが、確かにOPは『巣立ちの歌』という合唱曲なのに、ハーモニーのところでも私の声だと一発でわかってしまって、正直「私が出てきちゃったよ……」と苦々しく思いましたね(苦笑)。

――ただ、自分の声とすぐ気づいてもらうのは良いことかとも思います。

斉藤 確かに、自覚はないのですが、「マネできない声をしているね」と言われたことがあって。人とは違う、独特な声を持っているのだとしたら嬉しいですね。ただ、わかりやすい声すぎてゴメンなさい!という気持ちもあります(笑)。

――いやいや、元気な曜や、『俺を好きなのはお前だけかよ』のサザンカのようなツンデレキャラのイメージが強かったので、リカの軽さの中に重さを感じさせる声を聞いたときは、斉藤さんだと最初気づきませんでした。

斉藤 やはり曜ちゃんのイメージが強い方ほど、リカの常に感情全開の演技に驚かれますね。確かにリカはギャルぽさもありつつ一歩踏み込んだキャラで、私の演技の新しい扉を開いてくれた大切な存在になりました。曜、サザンカ、リカという元気なキャラが続いたので、この勢いで今度はおとなしい子も演じてみたいですね。その時は「斉藤朱夏の顔、見えてこなかった!」と言われるぐらい、ガラッと声から何まで変えてみたい(笑)。

▽さいとう・しゅか
8月16日生まれ、埼玉県出身。身長151センチ。A型。2016年に『ラブライブ!サンシャイン!!』渡辺曜役で声優デビュー。Aqoursメンバーとして活動。2019年にはミニアルバム『くつひも』でソロデビューも果たした。公式ファンクラブは「しゅかランド」。ライブの前に必ず食べるのは納豆+卵かけご飯。
Twitter:@Saito_Shuka
公式HP:https://www.saitoshuka.jp/

▽1st Album『パッチワーク』(SACRA MUSIC)8.18 Release
メジャーデビューミニアルバムより『くつひも』、1stシングル曲『パパパ』、2ndシングル曲『セカイノハテ』のほか新曲も多数収録された斉藤朱夏の1stアルバム。

【中編はこちらから】声優・斉藤朱夏が語る25歳の想い「楽しかったことや辛い日々、その全部があって今の私」
AUTHOR

田口 俊輔


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