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UPDATE|2015/01/19

乃木坂46新選抜への期待 センター返り咲きの西野七瀬が追求した「自分らしさ」と研究生から抜擢された相楽伊織の「ギャップ力」

1月18日放送の『乃木坂って、どこ?』で発表された11thシングル選抜メンバー。西野七瀬が2作ぶりにセンターに就き、アンダーライブで活躍した伊藤万理華、齋藤飛鳥が選抜入り、そして、研究生・相楽伊織の抜擢といった変化があった。この変化を中心に、11thシングル体制に期待したいポイントを挙げさせてもらった。

 


 乃木坂46の11thシングル選抜のセンターには西野七瀬が返り咲いた。西野はグループと歩みをともにするように成長し、ファンの支持を集めたことで、8枚目、9枚目のセンターを務めた“ピープルズ・アイドル”。現在でもパフォーマンスにおいては自信のなさを表明することが多いが、ファンから「“らしさ”が好きだよ」と褒めてもらうことが増えたことで、「西野七瀬らしいパフォーマンス」を追求していった。

 10th選抜発表でセンターが交替した時に「笑顔め」で話せたことも、彼女にとっては成長だったようだ。8枚目、9枚目で支えてくれる人のありがたみを知ったことで、「もっと自分が変われるんじゃないか」と思ったのだという。

 昨年8月の全国ツアーのMCでは言葉に詰まりながらも思いの丈を話す場面があったが、ライブ後のメンバー同士による話し合いでも自分の思いを言葉にするようになったそうだ。千秋楽である神宮球場でのライブを受けた取材では、乃木坂全体の実力不足を反省し、団結力の強化を訴えていた。西野は変わりはじめていた。

 12月13、14日のクリスマスライブ(有明コロシアム)では表現力の高さを見せつける。ゴンドラに乗る時や、降りる時にも遠くの客席まで届くような目線と表情に、『夏のFree&Easy』では意外なほどアグレッシブな曲振りと、観ている側は西野の進化に驚かされてばかりだった。現在の乃木坂46の方向性をもっとも体現しているのは彼女なのかもしれない。

 今回の選抜発表ではプレッシャーのあまり目を潤ませていたが、最後には笑顔を見せて「ファンの皆さんとスタッフさんとメンバーのみんなから信頼してもらえるようにがんばります」と語ってくれた。自覚と矜持を持った西野七瀬が、その強い求心力で乃木坂46を次のステージに連れていってくれることを期待したい。

 アンダーから選抜に入ったのは伊藤万理華と齋藤飛鳥。アンダーのセンターを2回経験して、もはや「個性派」では片付けられない輝きを身に纏うようになっていた万理華。「生意気キャラ」であり「哲学者」であり青文字系ファッション誌の表紙モデルとしての顔も持つ飛鳥。

 2人は9枚目から本格スタートしたアンダーライブをパフォーマンスで引っ張ってきた。どちらか1人ではなく、2人とも選抜入りしたことは後々大きな意味を持ってくるかもしれない。「もはや話さなくても通じ合える」という2人による3列目からの逆襲がはじまろうとしている。

 研究生から抜擢されたのは相楽伊織。昨年6月14日、『16人のプリンシパル trois』でサプライズ登場したミステリアスでクールな美少女が相楽だった。2期生として合格していたものの学業のために1年間活動に参加できなかった彼女がこの日より復帰し、研究生としての活動を再開させる。12月12日のアンダーライブ・セカンドシーズンファイナルでは、眩いばかりの光の中から現れた相楽が『バレッタ』をセンターで歌った。その堂々とした佇まいには強烈な主人公感があふれていた。

 しかし、素の相楽伊織は驚くほどファニーな女の子だ。『乃木どこ』を通して、そのギャップが広がれば、乃木坂46にとって起爆剤になるかもしれない。また、相楽は「推してる先輩」に秋元真夏を挙げている。秋元も「伊織が唯一の味方」と話しており、番組で真夏イジりがあった時の相楽のリアクションにも注目したい(ガチガチの漫才派である相楽と至高のコント師・バナナマンの絡みも気になるところ)。

乃木坂46『透明な色』

 一方、アンダーメンバーに目を向けると、仮に今後アンダーライブ・サードシーズンが行われるとしたら、万理華と飛鳥の抜けた穴は大きいはず。しかし、8枚目アンダーの主力だった衛藤美彩、斉藤優里が抜けた時も、9枚目では見事にリカバリーして素晴らしいライブを見せたアンダーメンバーなだけに心配は無用だろう。

 憑依型エースの井上小百合、精神的支柱の永島聖羅、選抜にいてもアンダー愛を持っていた斎藤ちはる……そして、アンダーライブ・セカンドシーズンファイナルで全員センターというイニシエーションを受けたメンバーたちなら、最高のステージを見せてくれるに違いない。

 なかでも注目したいのは中元日芽香。アンダーライブでは『ガールズルール』のセンターを務めるなどすでに活躍しているが、最近の取材では「吹っ切れて目の前の仕事に全力で取り組むスタンスに切り替えた」と語っており、歌とダンスに対する「好き」の想いがより純化することでパフォーマンスはさらに進化していくはず。ここで終わってはいられない。

 昨年後半、CD売り上げや観客動員こそ順調なものの、どこか噛み合っていないように感じることもあった乃木坂46。番組でMCのバナナマン設楽が「11枚目からは再スタートという感じがありますよね」と語ったように、来月でデビューから3周年を迎える乃木坂46が新体制によるリスタートでどんな景色を見せてくれるのか、今から楽しみでしかたない。

乃木坂46『透明な色』

大貫真之介 アイドルとお笑いを中心に執筆。乃木坂46写真集『乃木坂派』、『EX大衆』、『TopYell』、『日経エンタテインメント』、『an an』アイドル特集号、などで乃木坂46のインタビュー記事を担当した。

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