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UPDATE|2021/08/29

SNSで話題のドラマ『准教授・高槻彰良の推察』、出演女優たちの名シーンを振り返る

東海テレビ・フジ系「准教授・高槻彰良の推察」(左)生方瑠衣子(岡田結実)、(右上段)平原まりか(志田未来)、山崎綾音(山田杏奈)、山崎琴子(金澤美穂) (右下段)鬼頭実和子(奥村佳恵)、藤谷更紗(市川由衣)、宮原晴子(馬渕英里何)


昨夜放送した第4話は、映画の撮影現場で起きる怪奇現象がテーマとなった。ゲストは女優の藤谷更紗(市川由衣)とマネージャーの宮原(馬渕英里何)。映画業界、芸能界という、演じる側にとっても一番身近な舞台設定に二人はどう取り組んだのだろうか?

「第4話は芸能界のお話で、登場人物たちが感じる悩みや葛藤は、おそらく多かれ少なかれ市川さんも馬渕さんも感じていたり、身近に見ていたりすると思います。そういう意味では自分の中で役柄をイメージしやすい設定だったかもしれません。ただ、脚本の藤井さんと台本を作る際に第4話の裏テーマとして据えたのが、女性が生きていく上での『年齢の壁』なんです。一般社会でもそうだと思うのですが、日本はまだまだ『若さ』が価値基準のひとつになりがちで、芸能界は特にそれが強い。そこへの抗い、がむしゃらさみたいなものを真っすぐに表現することで、女性を縛る変な枠組みを取っ払ってしまいたいなと。市川さんも台本のその部分を感じてくださり、ラストの思いを吐露するシーンに全力で臨んでくれました。台本に書かれていない部分も含めて更紗の人生全てを乗せる珠玉の1カットになったと思います。一方、馬渕さんは登場からいい意味で偉そう(笑)。いるいるこんな人、というキャラクターをさらにデフォルメして、でもリアリティを感じさせていたのはさすが。冒頭、高槻が飲み物を勧めるシーンがあるのですが、伊野尾さんがセリフを言い終わる前に『結構ですぅ』とぴしゃり。その芝居、モデル誰かいるでしょ!?って現場で笑いをこらえるのが大変でした。でもそんな芝居を重ねておいて最後のお辞儀で全部OKにしてしまう。あの一礼だけで更紗と宮原が良い関係なんだなと分からせるのは凄いです」

プロデューサーの言う通り、更紗のラストシーンは見ている側にも胸に来るものがあった。そのシーンを振り返り市川と馬渕はインタビューにこう答えてくれた。

市川「若い頃から女優をしている更紗と同じように、私も14歳から女優を始め、この業界の色々な面を見てきているので、更紗が感じている事に共感できる部分は多かったです。悩みを誰にも言えず、ずっと心の中に“あるもの”を抱えながらも、女優という仕事を一生懸命やっている姿や、それを吐露する姿は、演じていて胸に迫るものがありました」

馬渕「私は、更紗の独白を聞きながら『こんなふうに思わせてしまって申し訳ない』とか『この痛みって、私(マネージャー)の痛みでもある』とか『もっと彼女を輝かせる仕事を取ってこなきゃいけない』と思いながら、宮原を演じました。私だったらそういうマネージャーさんに側にいて欲しいので!」


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