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UPDATE|2022/03/11

元NMB48 梅田彩佳、30歳を過ぎて感じたこと「外見の変化を受け入れられる内面に変化した」

梅田彩佳 撮影/荻原大志



──30歳を過ぎて、心境に変化はありましたか?

梅田 前回の写真集と比べると、3年分の年齢は重ねた顔をしていますけど、それを嫌だと思わなくなりました。今までだったら、それは受け入れがたいことでした。いい感じに歳を取ったということなんでしょうね。外見の変化を受け入れられる内面に変化したんです。

──アイドル時代はよくイジられていましたけど。

梅田 そうですよ! NMB48の頃は薮下柊ちゃんに「ただのババア」とか言われていたけど(笑)。でも、27~28歳の頃はアイドルを卒業して、環境が変化したこともあって、自分がどう立ち回れば良いか分からなくなっていました。アイドルの世界では年齢が上なのに、舞台の世界に足を踏み入れると若いと言われる。それなのに、もっと若い役は違う子が務めている。ちょっと前なら、その役を務めていたのは自分だったはずなのに。あれ、どうしたらいいんだろうって。でも、そんなことを気にしているのは自分だけだとある日、気がついて。別にそんなのどうでもいいやと思うようになってから、肩の力が抜けました。

──確かに舞台で共演する方は、幅広い世代から集まっていますよね。

梅田 20代の方もいれば、大御所さんもいらっしゃいます。私、年上の方から自分の知らない世界の話を聞くのが好きなんです。自分がこれから歩むであろう道のりを、すでに歩いていらっしゃるわけですから。たとえば、前田美波里さんとは初舞台でご一緒させていただいて以来、相談に乗っていただいています。

──舞台、特にミュージカルには卒業後に何度も立っていますね。

梅田 私がやりたいのはミュージカルです。でも、まだ実力がないから、ミュージカルをやりたいなんて口にしていいものだろうかと悩んでいました。そんな悩みの中、30歳で初めて帝国劇場に立たせていただきました。つけまつ毛がつけられないほど、極度の緊張で手が震えました。なんでこんなに緊張するんだろうって考えたら、私は30歳という節目の年齢で、帝劇に立つことができて、これから先もこの世界で生きていきたいと思っている。だから、こんなに緊張しているんだと気づきました。だとしたら、本腰を入れて取り組まないと本物になれないと思いましたし、やりたいことは口に出していこうと決めました。

>>後編はこちら

(取材・文/犬飼華)
▽梅田彩佳(うめだ・あやか)
1989年1月3日生まれ、福岡県出身。2006年にAKB48の2期生としてデビュー、選抜総選挙では最高16位を記録。2014年にNMB48に移籍し、2016年に卒業した。卒業後はスーパー・ソウルフル・ミュージカル「ウィズ〜オズの魔法使い〜」やミュージカル「Endless SHOCK」に出演するなど女優として活躍。4月には「銀河鉄道999 THE MUSICAL」、6月にはミュージカル「スワンキング」が控えている。
Twitter:@AyakaUmeda
Instagram:ayaka_umeda_official
CREDIT

取材・文/犬飼華 撮影/荻原大志


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