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UPDATE|2022/03/31

アプガ(仮)が1日6本のMV撮影を語る「青春を忘れた大人な少女たちをワンカットで表現」

『24/7』MVメイキングカット

アップアップガールズ(仮)が6本のMVを1日で撮影するという企画に挑戦した。監督はそれぞれ別の若手クリエイターが務め、メンバーも担当スタッフとしてそれぞれのMVに付いた。MVの公開にあわせて、ENTAME nextでは、アプガ(仮)メンバーと、それぞれの監督に直撃インタビュー。MVに込めた思いを聞いた。3回目の今回は『24/7』のMVの担当メンバーの鈴木あゆ、そして松浦ちひろ監督のインタビュー。

【写真】大人っぽいアプガ(仮)を表現、『24/7』MVメイキングカット【13点】

――まずは『24/7』のMVを監督された松浦さんの自己紹介をお願いします。

松浦 九州大学院修士1年生の松浦ちひろと申します。大学院の中では、ダイナミックプロジェクションマッピングという特殊な技術を使った映像制作を主に行っております。正式なミュージックビデオ制作としては、今回が3作目となります。

――『24/7』のMVは青春っぽいワンカットというテーマで制作されましたが、監督と担当スタッフの鈴木あゆさんは打ち合わせでどんな話をされたんですか。

鈴木 『24/7』が1週間という意味で、楽曲も日々の流れを1曲にまとめた歌詞や音の感じになっているんです。それを映像で見せるには、ワンカットがすごく合うんじゃないかなって私から提案しました。最初に監督からいただいたイメージに私がプラスして、ちょっと大人っぽい感じにしたいとか、曲の始まりのヒールの音を使って映像に組み込めないかとかいろいろ相談をさせていただいたんです。そしたら、監督がそのまま映像にしてくださったんですよ。私の無茶な要望を全部受け入れてくださって、すごくいいMVにしていただいたなって思ってます。

――監督はもともとどういうイメージがあったんですか。

松浦 自分としては、青春が合うかなとか勝手に思ってたんですよ。それであゆさんの意見を聞いて、大人っぽい感じ、OLみたいなイメージが強いということだったのでそこをうまく取り入れられる形にいろいろ修正を加えていったんです。自分の考えたMVの最終的なコンセプトとしては、青春を忘れた大人な少女たちってものになりました。あと、今回使った技術がリアルタイムARリリックミュージックビデオになるんです。

――リアルタイムARリリックミュージックビデオというのは?

松浦 今回iPhoneで撮影したんですけど、撮影している状況に3Dの立体像をリアルタイムで合わせていくってものなんです。あゆさんに書いてもらった歌詞を設置して、iPhoneの中で実際組み立てられた状態でのワンカット撮影って形になります。

鈴木 最初に監督から、こういう感じになりますってイメージの写真と動画をいただいたときに、私の思ってた“流れ”みたいなものが映像として表現できるのはすごいなと思いました。『24/7』に合った技術を選んでいただけてすごくうれしかったです。ただ、撮られる側の私たちは、実際どうなってるのかわからないままで演技するみたいな感じでした(笑)。

松浦 そうですよね(笑)。

鈴木 それで途中映像を確認したときに、映像の中のこの場所に文字が浮いてるんだっていうのがわかったんですよ。なので、ここらへんに文字出るって思いながら、目に見えないものを感じながら撮られるのは新鮮でした(笑)。

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