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UPDATE|2022/04/05

尾崎豊の著書『NOTES』が10年ぶりに重版、没後30年を記念した回顧展で大きな話題に

(C) Teruhisa Tajima, Isotope Limited, all rights reserved.

たぐいまれな才能に恵まれた孤高のミュージシャンであり、同時にひとりの悩める青年でもあった尾崎豊。その魂の遍歴を追うことのできる自伝的名著、尾崎豊『NOTES 僕を知らない僕 1981-1992』(新潮社)が、10年の時を経て、重版となった。

【写真】10年ぶりに重版された尾崎豊の著書『NOTES』

「僕は今日という日のために言葉を捜していた」。『15の夜』『卒業』『I LOVE YOU』などの大ヒット曲で、『十代のカリスマ』とも呼ばれ、圧倒的な人気を誇りながら、26歳の若さで世を去ったシンガーソングライター、尾崎豊(1965〜92)。没後30年にあたる今年、その軌跡を振り返る回顧展が東京を皮切りに全国を巡回中だ。会場には楽器や衣裳のほか、直筆のノートや手紙も多数展示されており、この展覧会を契機に、本書にも、新たに注目が集まっている。

『NOTES』は2012年、没後20年を記念して新潮社より刊行された書籍で、約10年間にわたって綴られた制作ノートをまとめたもの。生前、彼が遺したノートの数は50数冊に上り、それぞれに歌詞の構想、セットリストやMCの案、NY時代の日々の思いや懊悩などが記されていた。

本書は、それらを時系列に並べ、アルバムやイベントを軸に全9章で構成。デビュー前夜から死の直前に至る「生の声」を感じ取ることのできる、貴重な1冊となっている。

監修と解説は、長年にわたって寄り添い支えて続けてきた”育ての親”ともいえる音楽プロデューサー、須藤晃氏が務めている。

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