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UPDATE|2022/06/01

中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」

中川翔子写真集『ミラクルミライ』(C)中村和孝/講談社



──肌以上に心の鎧を脱いだことに感動した(笑)。

中川 きっと田部さんとしては私の心意気を感じてくれたんだと思います。逆に私もその感動してくれたことに心意気を感じて。冬場の撮影ということもあり、極寒の中でもビキニを着て頑張ったんです。またその姿に田部さんが涙する……って、それの繰り返し。田部さんだけでなく、私も、カメラマンさんも、スタッフさんもゾーンに入ったのか、ずっと妙なテンションで撮り続けていました(笑)。

──きっとみなさんとしても、最高の作品になるという予感が実感に変わったからこそ、すごいテンションになったんでしょうね。

中川 そうだと嬉しいですね。本当に最高に楽しいままの撮影を終えた後、カメラマンの中村さんが「30周年の写真集の時に、また会おうね」と言ってくださったんです。

──それはすごい!

中川 実は『ギザ10』の時もスタッフさんが冗談で「『ギザ20』で会いましょう!」と言っていたんです。その時のスタッフさんと今作のスタッフさんは違いますが、まさか本当に20周年に作品を講談社さんで出せるとは……フラグ発動、言霊って本当にあるんだなと改めて思って。そう考えたら、もうネガティヴなことって一切言えないな、言ったらダメだなと思いました。あり得ないことだとしても口にすれば、それは夢の種になって、この地球のどこかで咲くんだなと、身をもって体験したんです。しかも撮影終了後、スタッフのみなさんから「20周年おめでとう」というプレートをいただいたんです。この時ふと、「恩返ししないと」と思ったんです。応援してくださる方がいたからこの写真集の撮影ができた。そしてスタッフさんのおかげで素晴らしい、私の今までにない魅力を引き出していただいた。なので私には、この作品を多くの方に届ける責任があるわけです。そのために私は、みなさんにとっての勇気になるような存在でいないといけないという責任もあるんです。もっと頑張らなくちゃいけないなと思いました。

──それだけの作品が残せたと。

中川 私、全てのこと……SNSも、歌も、声のお仕事も、テレビも、生きた証を残せた瞬間が一番幸せなんです。その根底には父(中川勝彦)の存在があるんです。父はこれまで、歌、ドラマ、映画、家族に向けたメモ……たくさんのものを残してくれました。なので私も、やること全てを生きた証になるようにしたくて。ただ、これまでずっと自信の無さを言い訳に、ベストなコンディションを整えることを甘く見てきたんです。それが今回は本当に、悔いなく全力を出せた。これだけの作品を出した以上、この先もずっと「自信が無い? そんなの関係ねえわ!!」と言えるきがします。『ミラクルミライ』は、そういう意味で現時点の最高の生きた証になりました。

(取材・文/田口俊輔)

▽中川翔子(なかがわ・しょうこ)
1985年5月5日生まれ、東京都出身。「しょこたん」の愛称で知られ、歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティ番組にも出演中。芸能界デビュー20周年を記念した写真集『ミラクルミライ』(講談社)は2022年6月8日発売。
Twitter:@shoko55mmts
Instagram:shoko55mmts
YouTube:中川翔子の「ヲ」https://www.youtube.com/channel/UCGlWnxRgmii2-InQLp8HmiA

▼中川翔子写真集『ミラクルミライ』(講談社)
発売日:6月8日(水)
定価:2,970円(税込)
判型:AB判
内容:144ページ
<特典>ポストカード1枚(全3種)
amazon:amazon.co.jp/dp/4065282365
CREDIT

取材・文/田口俊輔


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