──模試は受けていましたか?瀧野 はい。何度か受けましたが、思ったより点が取れることが多くて。本番に強いみたいです。
──ほとんど仕事をセーブしているように見えませんでしたが、そのあたりはいかがでしたか?瀧野 受験の直前以外、お休みはありませんでした。一番両立がキツかった時期は去年秋の写真集発売(『君のことをまだよく知らない』講談社)の時期です。こんなイベントにしたいとか、自分も意見を出していたので、その作業を移動中にやらないといけなくて。そうなると、勉強時間が削られてしまうんです。時間の作り方が難しかったです。
──「ただよび」さんの授業はどんなペースで?瀧野 決まったペースはなくて、週1回のこともあれば、月1回のこともありました。先生方はみなさんお忙しいので、私とスケジュールが合わなかったこともありました。もちろん大切な知識も教えていただきましたけど、一番ありがたかったのはモチベーションを上げていただけたことでした。一人で勉強していると、どうしてもモチベが下がってしまいますから。
──大学受験当日はどんな気持ちで迎えましたか?瀧野 落ち着いていました。気をつけていたのは、受験会場を間違えないことでした。私は方向音痴なので(笑)。いくつかの大学を受けましたが、日本史で私が得意としていた分野が全然出なくて。「今まで勉強した時間は何だったんだ!」と思いました(笑)。
ただ、終わってからすべて自己採点してみたら、当てずっぽうで書いた漢字がいくつか合っていて! 国語に関してはワクワクしていました。でも、3教科トータルではどうかなー……とドキドキしながら合格発表の日を待ちました。
──発表の日はいかがでしたか?瀧野 今はネットで合否が分かるんですけど、その日は石田千穂ちゃん、中村舞ちゃんと3人でグラビア撮影の日でした。撮影がこれから始まるというタイミングで、発表の時間になったのでアクセスしてみたら、「あっ、合格してる……」と思って。マネージャーさんには「合格しました」と伝えましたけど、メンバーには言いませんでした。
──なぜですか?瀧野 そもそも受験のことをメンバーには直接は伝えていませんでしたし、報告するタイミングをなくしちゃって。コンサートの準備でみんなバタバタしていましたし。
──受験を通じて学んだことはありますか?瀧野 自分の知らないことを学べたことがとても楽しかったです。この期間で得た知識や忍耐力は、これから先の人生で壁に当たった時の対応力で違いとなって表れるはず。考え方の幅が広がったこともよかったことです。(後編へつづく)
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