──WACKの代表である渡辺淳之介さんの名前を間違えていたとか?チーチー WACK関連の問題が出題されるのは知っていたので、合宿前にそこだけは満点を取ろうって勉強していったんです。でもいざとなると、頭が真っ白になって回答が出てこなくて……。たぶん、下の名前の漢字を全部間違えました(笑)。最下位で名前を呼ばれたときには、「落ちたな」って思いましたね。
──合宿3日目のパフォーマンス審査では、ASPのユメカ・ナウカナ? さんのアイデアで、候補生とユメカさんが肌色のストッキング姿になるという衝撃的なシーンもありました。チーチー ユメカちゃんが来てくれたときに「みんなに足りないのは殻を破ること」と教えてくれて。もう一歩目立つために、むちゃくちゃかっこいいダンスをやろうっていう案もあったけど、いっそのことズボンを脱いでしまおう!となって。評価がどっちに転ぶかはわからなかったけれど、あの経験はすごく貴重でした。
──どういう部分が、プラスになったと思いますか?チーチー あれがあったことで、人からどう思われるのかを気にしなくなりました。合宿中は毎日夜に脱落者発表があって、自分がいつ落ちるか、どの瞬間に渡辺さんにダメだと思われるかがわからない。私は背が低くて目立たないし個性もないので常に自信がなくて、パフォーマンス審査では誰よりも一生懸命やらないと注目してもらえないって思ったんです。だけど肌色ストッキングを穿いたパフォーマンスをしたことで、「こういうこともできるんだ」って思ってもらえた瞬間だったと思うんですよね。
──ということは、5日目に行われたコント審査での全身タイツも恥ずかしくはなかった?チーチー そうですね。ただ、コントとかを恥ずかしがらずに「やろうと思えばできる」ところが私の良くないところだと面談で渡辺さんに指摘もされて。女優みたいだ、って。
──女優みたいって、額面通りに受け取ると誉め言葉のようですが……。チーチー うーん、渡辺さんの言う「やろうと思えばできる」っていうのは、「やればできる」という前向きな意味ではなく、むしろ合宿を通じて殻を破れていない、何も変われていないという意味だったんです。
──では合宿のどの段階で、チーチーさん自身が変わったと思いますか?チーチー 変わり始めたのは合宿4日目くらいだと思います。本当の感情がこもったパフォーマンスっていうのがわかってきたというか。それまでは 「悲しい」という歌詞があれば、悲しい顔をして踊っていたんですよ。でもどうすれば変わるのかわからなかったし、自分の中で正解を出せなかった。だけど最終課題曲の『FiNAL SHiTS』で、歌詞と自分が重なる部分があって、本当の意味での「感情を出す」ということを学びました。
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後編はこちら(取材・文/池守りぜね)
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