2.5次元モデルとして活躍するあまつまりなが最新写真集『See-through』(秋田書店)を6月21日(火)に発売した。自身3冊目となる写真集のテーマはタイトルの通り「シースルー」。「妄想の権化」と称されるほどの圧倒的な美しさで、幻想的なフェチ感を表現しきった。「※この人物はフィクションではありません」帯にそう謳った写真集について本人に聞いた。(前後編の後編)
【写真】圧倒的美しさ、あまつまりな最新写真集アザーカット【8点】――あまつさんは“2.5次元モデル”としてミステリアスな雰囲気を醸し出していますが、ちょっとだけ過去の話も聞かせてください。コスプレイヤーとしての原点は何だったのでしょうか?あまつ 昔からアニメやマンガが大好きで、どこかにコスプレをしたい気持ちがありました。それで初めて親にねだって買ってもらったコスプレ衣装が『ローゼンメイデン』という作品のものでした。
――親はコスプレに理解があったんですね。あまつ 小さい頃からドレスやフリフリの服を着せてくれて、わざわざスタジオに行って撮影をしてくれるような親だったんです。なので私も物心ついたときから、衣装を着たり、撮られたりするのが好きでした。
――初めて人前でコスプレ姿を披露した場所はどこだったんですか?あまつ 初めてコミケに行ったときです。自分のコスプレ姿を見てほしいというよりも、仲良くなりたいコスプレイヤーさんがいて、そのためには自分もコスプレをしたほうがいいかなと。最初は衣装を着るだけで満足でしたし、すごく楽しかったですね。そこからなんとなく、ずっと今もコスプレを続けている感じです。
――SNSでコスプレ姿を発信し始めたのは、どういうきっかけだったんですか?あまつ SNS自体は早くからやっていて、イベントに行ってコスプレ写真を撮ってもらったから、せっかくだし上げようという軽いノリでした。
――次第にコスプレ以外の写真がメインになっていきますよね。あまつ 何かのキャラクターではなく、自分自身を表現してみたいなと思うようになったんです。それでオリジナルの衣装を用意して、もともと手先は器用なほうだったので、アレンジをしてということを始めました。
――あまつさんは同人写真集も出していますが、商業誌のグラビアをやるようになって、何か変化はありましたか?あまつ 同人誌らしさが大事だと思うので、あまり商業誌ではないような世界観や雰囲気を意識しているのですが、写真の構成は変化しました。以前は、先にこの写真を使おうという軸みたいなのを決めて、レタッチも済ませてから、構成を考えていたんです。でも商業写真集を出してからは構成の重要さに気づいて、今はまず構成を考えてから写真を選ぶようにしています。今回の写真集でも構成に立ち会わせていただいたんですが、じっくり時間をかけて、話し合いながら構成を決めていきました。ポージングに関しては商業・同人に関係なく、雑誌によって見せ方が全然違うので常に学ばせてもらっていますね。