──赤井さんも芸能活動をしながらプロレスラーとして活躍している、という点では、荒井さんとの共通項も多いですよね? 荒井さんにとっては本当に心強い先輩だと思います。
荒井 はい! 本当に心強いです。
赤井 でも、私は歌ったり踊ったりはできないから、私にはわからない苦労や努力をしているんだと思います。みんなに笑顔を振りまきながらも「うわぁ、首が痛い」とか(笑)。そういう意味では私と優希ちゃんは似たような経験をしてきているのかもしれないけれど、実はまったく違う部分も多いんですよ。
──もし、このタッグチームが人気になったら歌手デビューの話も来るかもしれませんよ、女子プロレス界の伝統ですから。
荒井 えーっ!
赤井 ヤバい、ヤバい、それだけはヤバい! 歌と踊りは専門外なんで(苦笑)。でもさ、もしベルトを獲ることができたら、優希ちゃんはSKE48のメンバーではじめての(プロレスの)チャンピオンになるわけでしょ?
荒井 はい、そうですね。
赤井 そうなったら、私はチャンピオンベルトを持って、優希ちゃんがアイドルとして活躍する姿を客席で見てみたい! ほかのお客さんがペンライトとかで応援している中で、私だけチャンピオンベルトを掲げて応援しているみたいな(笑)。
荒井 アハハハ! それ、面白いですね。ぜひ!
赤井 昨年、優希ちゃんはプロレス大賞で新人賞を獲ったけれども、私も以前、獲っていて、そのときは女性として初の受賞だったんですよ。私は女子プロレス団体じゃなくて、男子のDDTに参戦していたこともあって、いろいろと「初」とつくものを経験させてもらったんだけど、優希ちゃんの場合、もっとそういうチャンスがあるんだよ。
荒井 あっ、そっかぁ〜。
赤井 ね、こういうところがいいんですよ。いろいろと計算して、そういう話題作りを狙うプロレスラーは多いけど、優希ちゃんの場合、こうやって周りから言われて「あっ、そうなんだぁ〜」って気がつくタイプでしょ? ガツガツ爪痕を残そう、という感じではないのに、こうやっていろんなチャンスが巡ってくるのも面白いなって。