──先行カットが公開された時はさらに大きな話題になりましたね。
足立 正直、あんなに反響があるとは思ってなかったですね。誕生日の時のコメントよりも多かったので、複雑な気持ちもあったんですけど……(笑)。でも特にうれしかったのは、女性のコメントが多かったこと。女性目線で「この写真が好きです」という感想が多かったのが自信になりました。
──どの先行カットが人気でしたか?
足立 最初に5枚公開したんですけど、黒レースの下着カットは自分の中でも刺激的だったし、皆さんに好きになってもらえるんじゃないかなと思っていたんです。ところが断トツで人気があったのは水色の下着で! その反応を見て、自分が思っているものと、世間の反応って違うんだなと思いましたね。露出をすればいいというわけでもないんだという統計も取れました(笑)。先行カットを出してから改めて写真集のセレクトや構成を考えたんですけど、どの方にも刺さる内容にしたかったので、約1万5千枚の写真を私も全部チェックして。最初にいただいた構成よりもだいぶ変わりました。
──足立さん自身が写真集の構成にも関わったんですね。
足立 もちろん最終決定はスタッフの方ですけど、みんなの意見を聞きつつ、ギリギリまで私も考えました。大変さはありつつもそういう写真集作りが初めてだったので、すごく楽しかったです。写真のセレクトや構成だけじゃなくて、『リリカル』というタイトルをカタカナにしようとか、タイトルの書体や位置、帯の雰囲気、カバーを取った時の表紙写真は下着カットにしたいとか、いろいろ提案させてもらいました。いろいろこだわったので、私の中では満足のいくものになったし、「本当にこの写真集はすごいです」って自信を持って言える作品になりました。
──女性にもアピールするおしゃれさもありつつ、しっかりとセクシーさも兼ね備えているところが幅広い層に刺さる写真集ですよね。
足立 「女性の方にも見てほしい」というコンセプトもありつつ、女性目線だけにはしたくなかったんです。15周年ということで、今まで応援してくれたファンの方に「ありがとう」と感謝の気持ちを言えるような、「グラビアにおかえりなさい」と言ってもらえるような写真集にしたかったんです。ただおしゃれなものは、私の表現することじゃないと思ったんですよね。
──今後もグラビアは続けるんですか?
足立 私はやりたいですけど、写真集の反響次第ということで(笑)。今回は7年ぶりということもあっていろんな方から反応してもらえましたけど、今後もグラビアをやり続けたら、そうもいかないでしょうし……。そこは冷静に判断しながら、また何か形にできたらいいなと思っています。
(取材・文/猪口貴裕)
▽足立梨花(あだち・りか)
1992年10月16日生まれ、長崎県生まれ、三重県育ち。バラエティを中心に、女優やモデルとしても活躍している。
Twitter:@adacchee
Instagram:adacchee