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UPDATE|2022/10/20

「完璧だって思った日はない」デビュー15周年・足立梨花の向上心と影の努力

足立梨花 撮影/荻原大志

今年デビュー15周年&30歳を迎えた足立梨花が、10月14日にメモリアル写真集『リリカル』(KADOKAWA)を発売した。発売前から大きな反響を呼んだ本作は、彼女にとって7年ぶりの本格グラビア復帰作となった。今回はデビュー15周年をターニングポイントで振り返ってもらいつつ、マルチに活躍する理由を語ってもらった。

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2007年のデビュー以来、モデル、タレント、俳優、グラビアとマルチに活動。2022年は幾つものドラマに出演する一方で、昨年に引き続き舞台「コントと音楽 vol.4 『今度こそ、愛だ』」に挑戦するなど、俳優としての活躍も目覚ましい。

「重なる時って重なるというか、お芝居が続く時もあれば、バラエティ中心の時もあるんです。でもトータル1年間で見てみると、意外と半々でやっているんですよね。7年ぶりとなるグラビアもそうなんですけど、自分から何かを辞めたいと思ったことはなくて。誰かが求めてくれる限りは、私は何でもやりたいんです。そろそろ何か1つに絞った方がいいんじゃないかと言ってくださる方もたくさんいらっしゃるんですけど、両方やっているからこそできることもあるんですよ。たとえばバラエティでの掛け合い、聞く力、瞬時に判断する力などは、お芝居でも活きてくるんです。どちらも言葉のキャッチボールをというのは変わらないことなので、お互いに良い作用があると思っています。そうやって土台を作り上げてきたからこそ、どっちかが欠けちゃうと私じゃなくなる気がするんです」

足立はマルチに活躍する自分をそう振り返った。デビュー当時から精力的にバラエティに出演、すぐにお茶の間の人気者となった彼女にとって、大きな転機となったのは高校卒業後に『ヒルナンデス!』(日本テレビ)の隔週レギュラーに抜擢されたことだったという。

「『ヒルナンデス!』は2時間の生放送で、変なことを言っちゃ駄目、だけど面白いことを言わなきゃ駄目。さあどうする? みたいな感じで試されているような感覚でした。しかも錚々たるメンバーばかりで、初期は出演者も多かったんです。私は隔週レギュラーで、最初に担当した木曜日は平愛梨ちゃん、金曜日に移動したら河北麻友子ちゃんと交代で出演していたんですけど、二人とも強者なので、まともにぶつかったら負けちゃうんですよ(笑)。当時、私なりの武器は天真爛漫さぐらいでしたから。そんな状況の中で、周囲を見ながらコメントをして、空気を読む力も鍛えられました。番組が始まったのは2011年と東日本大震災のあった年だったので、緊急地震速報も多くて、そういう時の対応も学ぶことができました」

ただ、かつては自分が出演したバラエティをチェックして振り返ることで反省点や課題を見つけていったが、今は「恥ずかしくて」と見返すことを止めたという。だが、本質は別の部分にある。

「たいしたコメントが言えてないな、あのコメント使われていなかったなって落ち込むのが嫌なんです。たとえば放送時間が短い番組で、めちゃくちゃオープニングで盛り上がって話していたのに、ギュッと編集されていて全てカットされていたとします。そうすると次に『これだけ喋ってもカットされるのかな』って頭によぎりそうだから、本番ではやりたいこと言いたいことを全部詰め込んで、あとは好きにツマんでくださいというスタンスに変わりました。だから、あえて見返さないんです」

CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/荻原大志


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