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UPDATE|2022/10/22

HKT48矢吹奈子の卒業発表を見守る田中美久、やさしい表情から見えた9年間の絆

センターは矢吹奈子と田中美久(C)Mercury



そしてアンコールのあと、その本村碧唯が登場し、久々となるクラス替えをアナウンスした。今回はかなり大規模なもので、2023年2月からチームHとチームKIVの2チーム制に移行。チームTIIは一旦、休止となるのだが、だからといってTIIのメンバーを割り振っていくのではなく、すべてのチームをまるっとリセットして、HとKⅣに振り分けた感じとなった。

さぁ、ここから新しい第一歩、というタイミングで矢吹奈子がマイクを握り、HKT48からの卒業を発表した。

前述したクラス替えでもチームHの一員として名前を連ねていたため、観客にとっても、メンバーにとってもまさかの発表となってしまったが、どうやら彼女の卒業は来年2月の新チーム始動より後になるようで、新体制の立ち上げに関わり、再出発を見とどけるまではチームHの矢吹奈子、ということになる。

そういえばコンサート中に『12秒』のイントロで「よ!」という掛け声を発する権利を争うゲームがあり、矢吹奈子はその権利を武田智加に譲渡した(この日のアンコールで早くもバトンタッチ)。あまりにもお遊び色が強いコーナーだったので、そのときにはなんとも思わなかったのだが、ゲームに敗れた矢吹奈子がまったく抵抗することなく、あっさりと明け渡す姿にはちょっぴり違和感を覚えていた。まさか、それが卒業発表の伏線だったとは……とにもかくにも突然の発表だった。

いつまでもフレッシュメンバーのイメージがある3期生だが、今年の11月で9周年を迎え、いよいよ10年目に突入する。卒業するメンバーが出てきても不思議ではないし、事実、外薗葉月が12月に卒業する。センターを張るよりも舞台裏を変えていきたい、と彼女が熱望していたのも、ひょっとしたら新世代へ最高の形でHKT48を託すためだったのかもしれない。

AUTHOR

小島 和宏


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