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UPDATE|2022/11/06

菅田将暉、佐藤健、竹内涼真、綾野剛…仮面ライダーから羽ばたいた俳優たち

画像は『全仮面ライダー スーパー大図鑑 』(講談社)

『仮面ライダー』シリーズが若手俳優の登竜門になっている。もう何年も前から言われ続けているが、改めて、その豪華な顔ぶれを見てみたい。

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例えば、タイトルにも挙げたこの4人。今や、映画やドラマに引っ張りだこの売れっ子達だが、全員が『仮面ライダー』シリーズ出身だ。菅田将暉は、2009年の『仮面ライダーW』で、桐山漣と共にW主演を果たした。この作品は、シリーズ初の2人で1人の仮面ライダー。当時まだ16歳だった菅田は初々しい印象が強かったが、今と変わらぬ芯の強さも感じられる。そして、佐藤健は、2007年の『仮面ライダー電王』で連続ドラマ初主演を務めた。この作品は、電車がライダーのモチーフとなっている。

竹内涼真も『仮面ライダー』シリーズで主演を務め、のちに大ブレイク。2014年の『仮面ライダードライブ』という作品である。さらに、綾野剛も『仮面ライダー』シリーズで俳優デビュー。しかし、綾野は主演ではなく、2003年、半田健人主演の『仮面ライダー555』での脇役での出演だった。

今をときめく俳優達の新鮮な若かりし頃の姿が見られる『仮面ライダー』シリーズだが、所属事務所に注目してみるとまた面白い。特に主演クラスになると、アミューズ、ホリプロ、研音、トップコート…と、大手芸能事務所ばかりだ。つまりは、各事務所イチオシの期待の新人を『仮面ライダー』に送り込んでいるということ。『仮面ライダー』こそ、ブレイクの最短ルートの1つと考えられているのかも知れない。

ところで、『仮面ライダー』シリーズを夢中になって見るのは、基本的には男の子。ただ、放送時間は日曜日の朝なので、当然、家族揃って見ているという家庭も多いだろう。幼少期に、自分の息子と同じように『仮面ライダー』にハマっていた父親が、再び夢中になるというパターンもあるし、これだけのイケメン俳優を輩出しているとなると、母親が若手俳優を青田買いするような気持ちでチェックしているパターンもありそうだ。

また、近年では、ヒロイン役の女優も人気を集め、その後ブレイクしたというケースも多い。今回注目したい作品は『仮面ライダードライブ』だ。『仮面ライダー』シリーズで初めて、ライダーがバイクではなく車を運転するということで、スタート当初には賛否あったというか、色々とツッコまれまくっていたライダーだ。前述したように、主人公は竹内涼真。そして、ヒロイン役を内田理央が務めた。2人は警察のバディという設定だったが、時を経た今、この2人が恋愛ドラマの主演を務めても全く違和感が無いような組み合わせである。

そんな竹内のその後の活躍は言わずもがな。日曜劇場の主役や映画の主演なども務め、今年7月クールのドラマ『六本木クラス』でも主役に抜擢された。『仮面ライダー』シリーズは、テレビ朝日系列で放送されている。日曜の朝の枠から巣立った竹内が、同じテレビ朝日の夜帯のドラマ、しかも、超話題作に主演として帰ってくる…。当時、竹内を青田買いした母親世代は特に歓喜したことだろう。
AUTHOR

南 喜一


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