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UPDATE|2022/12/03

「本来ならエントリー締切が過ぎていた」和泉芳怜、ミスマガジン2021グランプリまでの道

和泉芳怜 撮影/荻原大志

斉藤由貴、中川翔子、倉科カナなど数々のスターを輩出したグラビアコンテスト「ミスマガジン2021」のグランプリに輝いた和泉芳怜。1st写真集『可憐な芳怜』(講談社)を発売した彼女が、これまでの活動歴、さらに自身の強みだという「運の良さ」について明かしてくれた。

【写真】美白肌から透明感あふれる和泉芳怜の撮りおろしカット【10点】

和泉芳怜は、どこか懐かしさを感じさせる美少女だ。グラビアアイドルとして表紙を飾る一方、アイドルグループ「PiXMiX」のメンバーとしても活動。ことし8月公開の映画『グリーンバレット』で初主演を果たし、『和泉芳怜の超ラジR』では、初のレギュラーラジオ番組で水曜日のパーソナリティを務めるなど多方面で活躍している。

そんな和泉に自身の強みを聞くと、返ってきたのは「ポジティブさと運の強さ」という一言。

もともと小学校の頃から芸能活動をしていた和泉が、現在の事務所「東宝芸能」に入ったきっかけは2016年に受けた第8回「東宝シンデレラ」オーディションだった。

「たとえばお花屋さんだったり、看護師さんだったり、みんな何かなりたい具体的な職業があると思うんですけど、私にはなくて。ただ表に出ることが好きで、とにかく芸能界で仕事がしたいと強く思っていました。中1の夏ぐらいには、いろんな事務所のオーディションに毎日行っていました」

その中で受けた1つが、「東宝シンデレラ」オーディションだった。1984年の第1回の沢口靖子にはじまり、長澤まさみ、上白石萌音・萌歌、浜辺美波など数々の女優を輩出してきたオーディションだが、和泉はここで運の強さを発揮する。

「私、女優のオーディションなのに歌って踊ったんですよ。オーディションは落ちてしまったんですけど、事務所の方に『アイドルで入りませんか?』と声をかけてもらって。ただ、なぜか1回そのお話を断っちゃったんですよね(笑)。でも数日経って、やっぱり東宝芸能に入りたいと考え直して、『まだ間に合いますか?』と電話したんです。普通なら無理だと思うんですけど、セーフでした! あそこで断られていたら今の私はいないですし、本当に運が良かったです」

こうして滑り込みで東宝芸能に入った和泉は2017年、アイドルグループ・PiXMiXのメンバーとして活動を始める。だが活動当初は自信が持てなかったという。

「ビジュアルでメンバーに勝っているとは思えないし、歌やダンスができるわけでもない。話すことも得意じゃなくて、ステージ上のMCでもほとんど相槌しかできなかった。最初の頃はソロパートがなかったりと本当に目立たなくて、メイン2人の横でずっと踊っているだけでした。ただ目立ちたかったのかと言われるとそうではなくて、むしろ目立ちたくなかったです(笑)。人と話すのも好きじゃなかったし、人に見られるのも得意ではなかったので……」

そんな和泉の意識に変化が生まれたのがPiXMiXとしての活動から2年ほど経った頃だった。リーダーの大谷美咲と将来について話す中、本気で芸能界で生きていきたいという思いが生まれ、そのためには今の自分を変える必要があると考えた。

個性がない自分に何か特徴をつけたい。そんな思いから、「ミスマガジン2021」のオーディションに自ら応募したいとマネージャーに相談したという。そして、このオーディションでも運の良さを発揮する。

「受けたいと事務所に言った時点で実は締め切っていたんです。『ああ、受けられなかった』と後悔していたら、コロナの影響でたまたま締め切りの延長が発表されていたので、さっそくエントリーして。グランプリを受賞することができました」

もしコロナがなかったら、締め切りの延長がなかったら、「ミスマガジン2021」グランプリの和泉芳怜はいなかった。芸能界では時に「実力1割、運9割」とも言われるが、和泉はその運を持っている。

CREDIT

取材・文/徳重龍徳 撮影/荻原大志


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