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UPDATE|2022/12/03

「本来ならエントリー締切が過ぎていた」和泉芳怜、ミスマガジン2021グランプリまでの道

和泉芳怜 撮影/荻原大志



ミスマガジンではベスト16に残ったメンバーが、SHOWROOMなどの配信のポイントを競い合うが、その経験が和泉を大きく成長させた。

「SHOWROOMの配信では1日に何時間も1人でしゃべることを2週間続けました。話すのが本当に苦手だったんですけど、そこでだいぶ鍛え上げられました。今、ラジオのお仕事ができているのも配信で成長できたからだと思っています」

さらに、アイドルグループではなく、1人で挑んだことも大きかったという。

「PiXMiXでやっている時はみんなで協力できるけど、ミスマガは1人。他の15人に自分はどこが勝っているんだろうとすごく考えましたし、ここで生き残らなきゃって思っていました。ただ、のちのちミスマガ2021のメンバー6人で話した時、他の子も同じように大変だったって聞きました。内藤花恋(審査員特別賞)とは『名前で“かれん”がかぶった時点で終わったと思った』と話していましたね(笑)」

グランプリ獲得は和泉に多くのものをもたらした。写真集『可憐な芳怜』の発売、さらに8月公開の映画『グリーンバレット』では主演も果たした。

「セリフを覚えるのが苦手なので、自分に女優はできないって思いが強かったんです。なんとか覚えても、カメラを向けられながらセリフを言うのってすごい難しくて。ただ、頑張ればセリフが覚えられるんだって分かったことで、女優ができないという思い込みがなくなり、今後は女優業にも積極的にチャレンジしたいなと思っています」

先日は事務所の大先輩であり、ミスマガジンの先輩でもある斉藤由貴と雑誌で対談する機会にも恵まれた。

「1対1でお話しさせていただいたのは初めてだったので、緊張していたんですけど、怯えずに行こうとガツガツ行かせてもらいました(笑)。斉藤さんは自分をすごく持っていて『私はこれがいいから、これはしない』と判断ができる方。一方で私は言われたら何でもするタイプなので、その姿勢は見習いたいと思いました」

対談では斉藤から「自分の心に従って取捨選択しなさい」と伝えられた。世間にはさまざまな声があるが、自分の成長につながると思ったものを選び、それ以外は捨てるという考えだ。

和泉もこの言葉が強く印象に残っているというが、斉藤の意図とは違った部分までどうやら影響を受けたようだ。

「斉藤さんはすごく断捨離ができる方でもあるんですけど、逆に私はお店でもらった紙袋を何かに使うかも……と全部部屋に取っておくタイプ(笑)。でも斉藤さんのお話を聞いて、取っておいた紙袋は全部捨てました!」

たぶん、斉藤の言いたかったことはそういうことではなさそうだが、和泉は満面の笑顔。自身の強みに「ポジティブさと運の強さ」に加えて、今後は「天然」を加えてもよさそうだ。

(取材・文/徳重龍徳)

▽和泉芳怜(いずみ・かれん)
2004年2月28日生まれ、神奈川県出身。アイドルグループ・PiXMiXのメンバーとして活動中。「ミスマガジン2021」グランプリを獲得しグラビアシーンでも活躍するほか、映画『グリーンバレット』で主演を務めるなど女優としての活動も目覚ましい。毎週水曜20時より放送中の文化放送 超!A&G+「和泉芳怜の超ラジR」にて水曜ラジオパーソナリティを務めている。
Twitter:@izumi_karen_
Instagram:izumi_karen_
CREDIT

取材・文/徳重龍徳 撮影/荻原大志


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