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UPDATE|2022/12/29

作り込みの深さや遊び心が満載、他のドラマとは一線を画す『エルピス』のエンディング

『エルピス —希望、あるいは災い—』(フジテレビ系)

12月26日の放送で最終回を迎えたドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(フジテレビ系)第10話。視聴者の心を鷲掴みにするストーリー展開で、多くの反響を呼ぶ作品となったが、最終話では“エンディング”の演出にも注目が集まっている。

【写真】作り込まれたストーリーでTwitterトレンド1位にもなった『エルピス』10話場面カット【13点】

これまでのエンディングでは「浅川恵那(長澤まさみ)が笑顔でケーキを作り、チェリーこと大山さくら(三浦透子)がその様子をテレビ越しにじっと見ている」という映像が流れていたが、同話ではガラッと演出が変わり、「Adobe Premiere Proによるタイムラインの映像」が流れたのだ。

Adobe Premiere Proとは動画編集ソフトのことで、実はテレビの報道現場でも使われているツール。そして同作は“報道”と“現実を意識させる内容”が肝になっているため、ネット上では「メタ構造を持つ作品だからこそ、このドラマの作り手を意識させる動画編集画面をED映像に持ってくるのはさすがです!」といった声とともに、演出を務めた大根仁のこだわりに、称賛コメントが多数寄せられている。

またエンディングのこだわりでいえば、“エンドロール”に流れたキャスト・スタッフの名前にもぜひ注目していただきたい。出演者やスタッフ、企業なども含めて“これまで携わってきた全ての関係者”と思われる名前が続々と登場。

これまで出てこなかった永山瑛太(本城彰役)の名前も挙がっていただけでなく、special thanksに「リリー・フランキー(ドーナツ差し入れ)」という“遊び心”が見られる表記も。視聴者の間ではたちまち話題を呼び、Twitterでは「リリー・フランキー」が一時トレンド入りする結果となった。

他にも“浅川恵那・岸本拓朗・村井喬一の3人が一緒に写っている微笑ましい写真”や、“「未成年者を自宅で保護することは、未成年誘拐罪にあたる可能性があります。虐待を受けている疑いがある未成年者を発見した場合は、児童相談所に連絡をしてください」という注意喚起テロップ”などが大根の作り込みの深さが伺えた。

AUTHOR

桐島 淳平


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