FOLLOW US

UPDATE|2023/01/09

チャンカワイが語る晩婚のススメ「出会った瞬間に結婚を意識。辛い時代が長いほど幸せが大きい」

撮影/松山勇樹


結婚後のロケでも、ものすごく思い出深いものがあります。いわゆる山伏の方たちが山にこもって厳しい修行をする「修験道」のロケでした。引率の方が持つロープを握らされて、険しい崖を登っていくんですけど、足を踏み外したら死んでしまうような崖の途中で立ち止まって、大声で叫んだりするんです。僕からしたら、その日初めて会ったおじさんに、命預けているわけですよ。

修行の目的は村の繁栄を願うためで、昔からその山は村の男たちしか入れなかったそうです。でも実は裏テーマがあった。生と死を感じる状況になった時、「何が大切か」ということがめちゃくちゃ研ぎ澄まされる。子供や嫁ということに、本当になっていくんです。「大切にするか!?」「はい!大切にします!」って大声で叫びました。男しか参加できない修行にすることで、夫婦円満や子孫繁栄の意識を強くさせてきたんです。「素敵やん」って思いましたね。

この修験道にしても、本の1つのテーマである神社仏閣にしても、霊的なことを絶対信じてほしい、というわけではないんです。僕は神様とこういうお付き合いをしてきて、いいこともたくさんありましたよ、というか。全く信じられないからと拒絶していたら、見えなかったり出会えなかったりすることやモノもあるじゃないですか。

ただ僕自身は、世の中には不思議なことはあると思っています。本の発売イベントをしたのが、以前は上京したての僕と相方のえとう窓口さんが、一緒にアルバイトした居酒屋さんのあった場所だったんです。そこで知り合った同じ三重県出身のアルバイトの女の子が、僕が風邪をひいたときにわざわざ住所を調べて、看病しておじやまで作ってくれたことがありまして。「元気になりました。ありがとうございます」って言ったら、その子は「私、えとうさんのことが大好きなんだけど、相談にのってくれない?」って。その時の怒りをぶつけてできたのが「惚れてまうやろ!」なんです。ね? 不思議なことに、なんかつながってたりするもんなんですよ。こんな僕でも、人生の伏線回収が出来たんですから(笑)。

【あわせて読む】『水曜日のダウンタウン』以降のおぼん・こぼん「人間、死ぬまでに3回チャンスがある」

RECOMMENDED おすすめの記事