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UPDATE|2023/03/06

宮澤佐江が語る女優として闘うべき場所「AKB48グループ時代から劇場公演が何よりも大好きだった」

宮澤佐江 撮影/武田敏将



──同僚だった元メンバーのことはどう見ていますか?

宮澤 みんなすごいですよね。さっしー(指原莉乃)はバラエティで活躍しているし、(川栄)李奈は立派な女優さんです。だから、後輩だとは見ていなくて、芸能人だと思っています(笑)。

──現役メンバーとは?

宮澤 去年、AKB48のコンサートを観てきました。ゆきりん(柏木由紀)がプロデュースした日本武道館のコンサートです。ゆきりんとは最近交流が増えて、一緒にごはんを食べる仲です。久しぶりに観たAKB48は、みんなが楽しんでいる雰囲気が伝わってきて、とにかく楽しそうでしたね。後輩に会うと、「佐江さんたちが築いてきたチームKを私たちが引き継ぎます!」なんて言われるけど、時代も違うし、今の子たちのほうがスタイルもいいんだから、そんなの気にしなくていいのになって思います。その気持ちはありがたいですけどね。

──SKE48の後輩たちとは?

宮澤 連絡を取る子はいますよ。北川綾巴、東李苑、松本慈子とは年末に会いました。久しぶりに会ったのが嬉しくて、写真を撮っちゃいました。今でも何かあったら連絡をくれる子たちです。

──アイドルを卒業してから芸能界で活躍したいと考えているメンバーにアドバイスがあるとしたら?

宮澤 アイドルだったことを誇りに思ってほしいです。なりたくてもみんながなれるわけじゃない職業ですから。それに、AKB48グループを経験すると、常にだれかと比べられるじゃないですか。声援しかり、選抜総選挙での順位しかり。でも、そこで根性と自信は知らぬ間に身についているものですから、それは卒業後の活動をきっと助けてくれます。今の私も、根性だけは忘れずに頑張っていきます。

──今回映画『犬、回転して、逃げる』に出演することになって、どう思いましたか?

宮澤 台本を読んだら、「なんじゃ、こりゃー!」って思いました(笑)。一度読んだだけでは内容を把握できなくて、数日後に監督さんから直接お聞きして、ようやく「なるほどね」と思えました。文字だけだと解釈しにくいことがありますから。

──どのように役に入っていきましたか?

宮澤 今回は普通の人の役だったので、そこまで役作りは難しくありませんでした。作品にもよりますけど、普段の役作りは時代背景を調べてみたり、監督さんからヒントをいただいて、「こんな人だったのかな」なんて想像してみたりします。

──試写を観て、いかがでしたか?

宮澤 撮影をしている時から、どうつながるのかな、このお芝居で合っているのかなと不安がありました。でも、試写を観て、「なるほど。そうなるのか!」と思えました。監督の頭の中には、こういうことがしたいという完成図があったんでしょうね。

──撮影はチームで行うものですが、どんなことを意識しましたか?

宮澤 AKB48時代からそうでしたけど、仕事って一人ではできないことですから、コミュニケーションがないままだと、絶対にいいものは作れないんです。アイドルを卒業してからも、そこは一番意識しています。基本中の基本ですけど、挨拶をしっかりとするとか、空き時間に話しかけてみるとか、そういうことが大事ですよね。今回の作品は撮影期間が短くて、他の役者さんとの絡みがそれほどなかったので、どうしてもコミュニケーションが薄くなってしまいましたけど(笑)。

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AUTHOR

犬飼 華


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