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UPDATE|2023/02/23

解散まで残り4カ月…BiSHの最後を見逃すな、エンタメ界をザワつかせてきた軌跡

BiSHラストシングル『Bye-Bye Show』 [OFFiCiAL ViDEO] BiSH公式YouTubeチャンネルより

今年6月に東京ドームで解散するBiSHのラストシングルの詳細が発表された。タイトルは『Bye-Bye Show』。THE YELLOW MONKEYの吉井和哉が作詞作曲&プロデュースということで話題になっている。清掃員(BiSHファンの総称)にとってはあまりに有名な話だが、BiSH初期の代表曲『スパーク』は、イエモンの『SPARK』のオマージュ。『スパーク』の歌い出しの歌詞「新しい何かが俺の中で目覚めた…」に対して、『SPARK』のサビの歌詞は「新しい何かが俺の中で目覚める…」といった具合だ。『Bye-Bye Show』というタイトルからは、イエモンの代表曲『LOVE LOVE SHOW』も想起してしまうが、今回は吉井によるプロデュースのみならず、演奏もイエモンのメンバーが担当している。最後の最後に、両グループにとってたまらない展開が待っていた。『Bye-Bye Show』は既に先行配信中、さらに、ミュージックビデオも公開中なので、是非チェックしてみて欲しい。

【写真】駐車場を擁する建物に大きく設置された、アイナ・ジ・エンドの壁画【3点】

そんなBiSHが解散を発表したのは、2021年12月。その年の大晦日には、NHK紅白歌合戦に初出場し、記者会見での言動から当日のパフォーマンスまで大きな話題を集めた。解散発表~即解散といった流れでは無かったため、今日までにライブを目撃するチャンスは何度もあったと思うが、今回は、ライブ未体験の方にこそ、最後にBiSHのライブを生で観て欲しい!そんな思いで、彼女達の魅力を伝えていきたい。

まず、改まった説明は不要かも知れないが、BiSHのメジャーデビュー時のキャッチコピーは「楽器を持たないパンクバンド」だ。それゆえ、名立たるロックバンドとも何度も対バンライブを行って来た。しかも、その相手は、Dragon Ash、氣志團、マキシマム ザ ホルモン、東京スカパラダイスオーケストラ、銀杏BOYZといった日本を代表する男気溢れるアツいロックバンドばかり。また、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」といった全国各地の大型フェスにも何度も出演しており、昨年末の「COUNTDOWN JAPAN」では、初日のトリを任されるなど、ロックフェスでもその存在感を示し続けている。

ワンマンライブでは、全国の小さなライブハウスからホール、さらには、横浜アリーナや幕張メッセといった数万人規模の会場まで、ツアーを重ねては、そのパフォーマンスを磨き続けて来たBiSH。彼女達のライブ演出での大きな特徴のひとつは「写真撮影OK」であることだろう。しかし、シャッターチャンスを狙ってスマホに気を取られながら観るのはあまりにもったいない。もちろん、ポイントポイントで撮影を楽しむのも良いが、ライブでは、彼女達の全力の歌とダンスに集中して楽しんでもらいたい。

時にクールで、時にコミカルなダンスの振り付けのほとんどは、メンバーのアイナ・ジ・エンドによるものだ。振りを覚えて臨めばより楽しめるだろう。また、合間のMCで垣間見られる、メンバーの素の姿やメンバー同士のワチャワチャした空気感もライブでしか味わえないBiSHの魅力。さらに、ワンマンの時に中盤で展開される、ハシヤスメ・アツコを中心とした緩めのミニコント(まぁまぁの尺を使って行われる)を密かに楽しみにしているという清掃員も多いことだろう。

対バンやフェスでは、当然MCは短めで、曲のパフォーマンスがメインになるのだが、過去には、驚くべきセットリストでライブを行っている。代表曲『BiSH-星が瞬く夜に-』の連続パフォーマンスだ。

『BiSH-星が瞬く夜に-』だけを5回連続で歌って、イベント出演の持ち時間を終えたこともある。さらには、13回連続で歌ったこともあり、今でも伝説として語り継がれている。観客を煽り続け、惹きつけ続ける全力のパフォーマンスで、同じ曲を連続して聴いているはずなのに、後半はイントロが流れる度に、観客のボルテージも上がっていき、最終的には一緒にマラソンを完走したような感覚を味わえるから不思議だ。

AUTHOR

南 喜一


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