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UPDATE|2023/04/12

伊集院光、爆笑問題、バナナマンら勢揃いの神番組の裏側をTBS「JUNK」プロデューサーが語る

TBSラジオ「JUNK」の統括プロデューサー宮嵜守史 撮影/西邑泰和

伊集院光、爆笑問題、バナナマンなどが曜日ごとに冠を担うTBSラジオの人気深夜番組「JUNK」の統括プロデューサー、宮嵜守史の初のエッセイ本『ラジオじゃないと届かない』(ポプラ社)が発売された。今回、伊集院光、爆笑問題、山里亮太、おぎやはぎ、バナナマンが勢揃いした伝説の番組『JUNK20周年特番』の舞台裏や、ヒコロヒーと始めているYouTubeについてなど、音声コンテンツの可能性について話を聞いた。(前後編の後編)。

【写真】TBSラジオ「JUNK」の統括プロデューサー宮嵜守史

【前編はこちら】爆笑問題、バナナマン、おぎやはぎ…JUNK統括P宮嵜守史が語る「ラジオは人間を味わうメディア」

──『ラジオじゃないと届かない』に収録されている、アルコ&ピースとの対談では、常連のリスナーにむけて「扉を閉める」タイミングの話もでてきます。どれだけ内輪に向けて放送をするのか…。

宮嵜 扉を閉めたほうがリスナーの熱やエンゲージメントは上がるけど、一見さんお断りの空気を出したままでは母数が増えにくいと思うんです。門戸を開いて、いつから聴いてもわかりやすく作られている番組のほうが是だと信じてます。自分がリスナーで新しい番組を聴いてみようと思ったら、知らない固有名詞でずっと笑っていたら次の週から聴かなくなるはず。もともと興味を持っていたパーソナリティーの場合は、何週か我慢して聴くかもしれません。過不足ない説明があったり、わざとらしさがないほうが、多くの人に聴いてもらえる可能性が高くなると思うんです。

──そういった話を宮嵜さんからパーソナリティーに伝えることはあるんですか?

宮嵜 ハライチには伝えました。ただ、「こうしたらリスナーが増えると思います」とも「これが正解です」とも言いません。ラジオを作るほうも聴くほうも正解、不正解はありませんから。

──プロデューサーになると、山里亮太さんに対してメンター的役割に気づかれたとも書かれていましたね。

宮嵜 山ちゃんのメンターになろうと思ったわけではなくて、ラジオで結婚をどう扱うか考えた際に、プロデューサーはメンター的な役割を持っているんだなと気づいたという話で、相手が誰であろうと「この人にはこの役割で臨もう」と決めることはないんです。人によって態度を変える人は最悪だと思っているので(笑)。

──2月12日に放送されたJUNK20周年特番(伊集院光、爆笑問題、山里亮太、おぎやはぎ、バナナマンが勢揃いで出演)は、ただただ面白かったです。宮嵜さんは大変だったと思いますが。

宮嵜 自分で言い出したことなので口にはしませんでしたが、もちろん大変でした。事務所もバラバラですからね。久々にディレクター卓に座った時に機器が新しくなっていて、上手く使えるのかなというドキドキもありました(笑)。


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