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UPDATE|2023/05/19

乃木坂46 最後の1期生・齋藤飛鳥、涙の卒業コンサート「こんな景色が見られてもう人生大満足」

齋藤飛鳥



中盤ブロックでは空気一変、梅澤美波&山下との『ファンタスティック3色パン』を筆頭に、齋藤がレアなユニット曲を中心に披露していく。『なぞの落書き』では岩本、筒井あやめと可愛らしい歌声を聞かせ、『他の星から』では遠藤さくらと息の合ったパフォーマンスを展開。エンディングでは2人が熱い抱擁を交わす場面もあった。

その後も『制服を脱いでサヨナラを・・・』『あらかじめ語られるロマンス』『ロマンティックいか焼き』と曲を重ねるごとにオーディエンスのボルテージも高まっていき、ライブの盛り上げに欠かせない『ガールズルール』では齋藤が演じるキャラクター“トリンギョ”型バルーンやフロートの演出も合間って、ライブはこの日何度目かのクライマックスを迎えた。

幕間VTRにて自身が小室哲哉に曲を書いてほしいと願ったことが明かされた『Route 246』から、ライブは後半戦に。曲中に齋藤のソロダンスを大々的に取り入れた『ありがちな恋愛』に続いて、アコースティックギターとストリングスの生演奏をバックに『地球が丸いなら』をソロ歌唱する。

優雅なひと時を経て、齋藤は「乃木坂46には才能あふれる子がたくさんいますが、これからも皆さんの声で後輩たちをどんどん押し上げていってほしいなと思います。まだまだ乃木坂には伸び盛りの子たちがたっぷりいますので、こんなに可愛い子たちを大きい大きい世界に連れていってくれたら」とファンに伝える。そして、込み上げる感情を抑えつつメンバーに向かって「乃木坂をよろしくね」と口にすると、自身の卒業後にリリースされた最新シングル『人は夢を二度見る』を涙ながらにパフォーマンス。

さらに、『帰り道は遠回りしたくなる』『サヨナラの意味』といったエモーショナルな名曲が次々に繰り出され、会場に感傷的な空気が漂い始める。しかし、『裸足でSummer』のイントロが始まると雰囲気は一変。サビでは観客が推しメンの名前が入ったタオルを高く掲げるなど、多幸感いっぱいの空気に包まれる。さらに、『Sing Out!』ではオーディエンスのクラップ&シンガロングが加わり、場内の一体感が急速に高まっていった。

本編最後の曲に入る前にはバナナマンからの映像メッセージもサプライズで飛び出し、驚きを隠しきれない齋藤だったが、「この曲は私が最後にいただいた曲。みんながすごく美しく踊ってくれる、大好きな曲です」と口にしてから自身が最後に参加した楽曲『ここにはないもの』にて、ライブ本編は感動的なエンディングを迎えた。

CREDIT

文/西廣智一


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