芸歴16年。何度も準決勝にまでは手をかけていた「キングオブコント(KOC)」で、昨年ようやくの決勝初進出とともに3位を奪取したコントトリオ・や団。今年のKOC優勝に向けた最終調整とばかりに、7月13日に単独ライブ「高円寺リベンジ」を座・高円寺2で開催する。勢いに乗る3人に、KOCへの意気込みと、芸人人生のプレイバックを聞いた。(前後編の後編)
【前編はこちら】キングオブコント3位・や団の変化「バイトは“ほぼ”辞められたけど全くモテない」【写真】単独公演に意欲のや団の撮り下ろしカット ──7月13日には単独ライブ「高円寺リベンジ」が開催されます。ネタはもう出来上がって、そこから稽古でブラッシュアップする感じなんですか?
本間キッド(以下、本間) これが、僕らはけっこう、本番ギリギリまでやっていて。
中嶋亨(以下、中嶋) ネタ作りは全部本間が作るんですけど、昔は本当、当日できたネタをやったりしていました。
ロングサイズ伊藤(以下、ロング) それが嫌で嫌で。当日は本当に勘弁してほしかった。
本間 できるだけ早くしようとはしても、できない時はできない(笑)。今回の単独はKOCから今まで2カ月に1回やってきた新ネタをおろすライブから、よかったネタと、さらにプラスして新ネタ3本、って感じで、トータル8本くらいやる予定です。頭の中にはあるので、あとは文字に起こすだけ!心配しないで下さい(笑)。
ロング お願いしますよ~(苦笑)。
──当然ながら、KOCに向けて、という意識もあると思います。今のところ、KOCにかけられるネタは何本くらいありますか。本間 いわゆる「勝負ネタ」というやつですね。まだ決めかねているので今回のライブで精査する、という感じです。
──去年のKOCでやったネタを超えられるのか、という不安はあるんでしょうか。本間 去年の1本目の「BBQ」というネタは僕にとって生涯ナンバーワンのネタでしたから、不安もそれなりにはあります。ただ、人間って褒められることで脳が活性化して、さらにいいものが作れる、ということを誰かが言っていて。だから今、褒められる機会を増やして去年よりいいネタを作ろうとしている最中というか。でも去年のネタを追い過ぎてしまうと去年のネタの劣化版にしかならないので、今はあんまり考えないようにしています。
中嶋 じゃあライブからKOC本番までは褒めまくるようにするよ(笑)。
ロング 早く作れ、とかはあまり言わないようにしてるんですけど、思わず言っちゃうときもあって(笑)。去年、決勝が終ってそのまま「キングオブコント大反省会」っていう番組の収録があったんです。そのとき、本間さんが喫煙所でエゴサーチしてたから、ふと「明日からまたネタ作っていかなきゃいけないから」みたいなことを言っちゃったんですよ。そしたらすごくイヤな顔をされて……。