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UPDATE|2023/08/27

サマソニで体調不良者が続出、“夏フェス”はアーティストも観客も熱中症リスクあり?

写真はイメージです


ちなみに、サマソニの事態を受け、人気バンド・マカロニえんぴつのボーカルギターを務めるはっとりは19日、X(旧Twitter)に「お客さんも演者も双方に身の危険を感じる昨今の夏の野外夏フェス。たとえば日が落ちてからスタートとか、気温ピーク帯にはクーリングを挟むとか、たとえばそんな工夫もしていかないと本当に心配かも?」と夏フェスを安心安全に楽しむためのアイデアを投稿。

続けて、「夕刻帯からのスタートとなれば、フジやライジングみたくオールナイトでない限りアーティスト出演数は5〜6組?に縮小せざるを得ないので、自ずとフェスそのものの規模や形態が変わってしまうとはおもいますが。。。」とも指摘している。

インターバルを設けたり遅い時間帯からの開始にしたりなど、観客やアーティストを暑さから守るために対応した場合、興行的に厳しくなるだけでなく、夏フェスそれ自体の良さを失いかねない。その辺りのバランス調整はかなり難しい。

高校野球でも「甲子園大会を夏にやるのは危険ではないか?」という論争がかなり前から議論されている。2023年大会からは5回終了後に10分間、ベンチ裏に移動してクーラーや送風機が設置されたスペースで休息をとる“クーリングタイム”が初めて実施された。とはいえ、クーリングタイムはあくまで対処療法に過ぎない。

根本的な解決策は未だに模索が続いている。高校野球と夏フェスでは運営事情は異なるが、それでも高校野球界が長年手をこまねいている状況を見ると、落としどころを見つけることがいかに困難なのか感じてならない。

「甲子園大会を夏にやるのは危険ではないか?」論争のように、「夏フェスを夏にやるのは危険ではないか?」論争が定着しないことを願いたい。観客もアーティストも心地よい暑さで、最高の熱さを感じられる夏フェスになってほしい。

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AUTHOR

望月 悠木


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