さらに、Wink繋がりで注目したいアーティストとして、ソロシンガーの武藤彩未も紹介しておきたい。アイドルグループさくら学院としての活動を経て、ソロアイドルとしてデビュー。ももいろクローバーZの佐々木彩夏と同級生だという武藤は、かつて、佐々木が主催するアイドルフェス「AYAKARNIVAL」に出演した際、佐々木と2人でWinkの『愛が止まらない』のカバーを披露している。
この選曲は、武藤がシティ・ポップや昭和歌謡好きを公言していたことによるものだろう。武藤はラジオ番組にゲスト出演した際に、好きな楽曲としてWinkはもちろんのこと、松田聖子や薬理丸ひろ子に加え、太田裕美やアグネス・チャンらを挙げ、昭和の音楽への熱い思いを語っている。
そんな武藤は7月に、アニメ「美味しんぼ」の主題歌として知られる中村由真の『Dang Dang 気になる』のカバーをリリースした。カラオケ映像を意識したようなMUSIC VIDEOも必見だ。
そして、最後に紹介したいのは、筆者イチオシのアーティストThe Biscats。モデルやファッション・プロデューサーとしても活躍するMisakiを中心とした2019年結成の3人組ロカビリーバンドである。
彼らが8月にリリースしたカバーアルバム『J-BOP SUMMER』の選曲がかなりツボを押さえたものになっているので是非チェックしてみて欲しい。久保田早紀の『異邦人』、チェッカーズの『ジュリアに傷心』、TOM★CATの『ふられ気分でRock’n Roll』、本田美奈子の『Oneway Generation』など「ザ・ベストテン」世代にはたまらない選曲となっている。
海辺のドライブやアウトドアで聴くのにもぴったりな1枚なので、こちらも是非サブスク等でチェックしていただきたい。
さて、今回ご紹介したのは、昨今の昭和歌謡ブームの動きのほんの一部である。昭和世代には懐かしく、そして、Z世代には新鮮に鳴り響く…、そんな昭和歌謡ブームはまだまだ続くだろう。次は、どの曲がリバイバルヒットするのか?今のアーティストにカバーされてヒットするのか?YouTubeやサブスクで、自分なりにそんなことを予想しながら掘ってみるのも面白いかもしれない。
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